久しぶりに料理をするとき、いつも感じるのは、果たして美味しく作れるだろうか…という、あてどのない不安です。
いつも、料理を作り続けていれば、経験値がつもっていきます。何となく、料理のカンがさえてくるというか。
しかし、出張などでしばらく自宅から離れた後に台所に立つと、冷蔵庫を開けて、さあ、どうするか、あてどのない不安がこみ上げるのです。
仕事でもそうですが、やる前に、あっ、こうすればうまくいくな…という感覚があると、するすると、作業を進めることができます。
でも、道筋が見えないと、焦らなくても良いところで焦ってしまいます。時間のプレッシャーがあるとなおさらそうですね。
「慣れ」による効果って、結構、大きいですよね。
それに、変化するって、しんどいな…と、無意識的に思いがちですよね。
それは、わたしたち、長らく、命を守るための防衛本能として、変化に対して身構えるところがあるのですよね。
一方で、脳に、変化という刺激を与えないと、どんどんこり固まってしまうような気がします。…もっというと、老化してしまいまそうです(笑)。
変化へのしなかやかな対応を身につけておくと、大きな環境変化に直面しても慌てずに済みますし、なんていったって、若々しさを保てるような気がします。
だから、久しぶりに料理するとき、あてどのない不安を感じたら、とりあえず、料理の作り方をわかりやすく解説している動画を検索することから始めます。
とてもありがたいことに、たくさんの方々が、わかりやすい動画をアップしてくださっていて、見ているうちに、勇気(?)が湧いてきます。
自分が不安を感じているのは、料理が苦手なのではなくて、単に料理の方法を忘れているだけなんだって。
そうして、えいやっ!と始めてみると、大抵は、何とかなります。美味しいかどうかは別として、とりあえず、食べられるものができ上がります(笑)。
それでは、新たな変化に対応するときにはどうしたら良いのか。
そういうときって、怖くて仕方ないですよね。
本当に逃げたくなってしまう。
歳を重ねた分だけ、経験値も増えましたから、全く新たな変化に遭遇すること自体、数は減っています。
それでも、新たな変化に直面するときに味わう不安って、今も胸がザワザワします。
そういうとき、自分に、次のように言い聞かせています。
「この世に生まれてきたのは、様々な経験を積むためなのだから、経験値が増えるのは歓迎すべきことだよね」
そして、その不安って、どこから来ているのか、見つめるようにしています。
…大抵は、「失敗して傷つきたくない」「批判されるのが耐えられない」。そんなところでしょうか。
不安を感じる部分って、自分の潜在意識が、こだわっているところと言い換えても良さそうです。
だから、その部分をクリアできたら、人生において、素敵なボーナス加点を得られるような気がします。
恥をかいたり、批判されたり、失敗したり。そういったことを「経験値をゲットできた!」と、前向きにとらえられるようになったら、「不安」そのものも愉しめるようになるのでしょうね。
そういう意味で、「鈍感力」をより、強化していくのが一番なのかもしれません。