昨日、エネルギー量自体を増やすには、徳を積むことが重要なのだと申し上げました。
徳を積むって、エネルギー量を増やす以外にも、とても大きな副次効果があります。今日は、それをシェアさせてくださいね。
昨日、ご紹介した「無財の七施」(むざいのしちせ)って、自分とかかわりが生じたひとに、できる範囲で温かい気持ちを差し向けることなのだと、受けとめています。
あなたとかかわりが生じる前と後で、相手の方の気持ちが少しでもほっこりしていたら、それは、あなたが徳を積んだということなのだと思います。
そう考えると、徳を積むことって、そんなに難しくなさそうですよね?
そして、ここからが、本日のテーマなのですが、相手の方に温かい気持ちを差し向けると、エネルギー量の増加に加えて、2つの副次効果が生まれます。
まず、1つ目ですが、「外に投げかけたエネルギーは、巡りめぐって、後から自分のところに戻ってくる」のですよね。
これは、多少、時間差があるため、若い頃はよく自覚できないのですが、ある程度、年齢を重ねた今は、まさにそのとおり!と思っています。
たとえば、イライラしていて、家族や周りのひとたちに八つ当たりしてしまったとします。
そうすると、自分もだれか他のひとから、とがった口調で言葉を投げかけられて、自分が八つ当たりしたときに相手が感じたような苦しい気持ちをかき立てられてしまうのですね。
逆に、相手の方を尊重するような、丁寧な口調で語りかけていると、なぜか、エレベーターで乗り合わせたひとが「開く」ボタンを押して先を譲ってくれたりします。
だから、徳を積むことを心がけるようになると、道ばたですれ違った、見知らぬひとからも親切に対応されるようになり、平和に暮らせるようになるのですね。
そうなると、自然と上機嫌な時間が増えて、ますます、開運につながる…というステキな循環が生じます。
2つ目は、ほかのひとに温かい気持ちを差し向けようと心がけていると、相手が自分に向けてくれる親切な気持ちに、気付きやすくなるのですね。
イライラしたり、怒ったりしているときのエネルギーって、とがっていて、目立ちますし、周りへ伝わる力も強いです。
だから、同じ職場で、ひとり不機嫌なひとがいると、その不機嫌さって、周りにどんどん広がって、職場全体の雰囲気が重苦しくなります。
一方、温かい気持ちやさりげない配慮というのは、さわやかなそよ風に似ています。控えめで気をつけていないと、スーッと通り過ぎてしまいます。
エネルギーが微細で気づきにくいのですね。
もし、あなたが日頃、徳を積もうと心がけていると、あなた自身のエネルギーの粒子も細かくなるため、そういうさりげない温かさに敏感になります。
ひとから雑に扱われるって、結構つらいものがあります。自分の自尊心がうずくのでしょうね。
反対に、ひとから大切に扱われると、とても嬉しくなります。
徳を積もうと、日頃心がけていると、ほかのひとが自分に向けてくれる温かい気持ちに気づく機会も増えて、その度に、胸がポッと明るくなるのですね。
そして、何ていったって、「無財の七施」ですからね。
特に、以下の1~6は、いくら実行したところで、お金は何もかかりません。
1.眼施(げんせ)
やさしい眼差(まなざ)しで人に接する
2.和顔悦色施(わげんえつじきせ)
にこやかな顔で接する
3.言辞施(ごんじせ)
やさしい言葉で接する
4.身施(しんせ)
自分の身体でできることを奉仕する
5.心施(しんせ)
他のために心をくばる
6.床座施(しょうざせ)
席や場所を譲る
その一方で、これだけの効果があるのですから、もう、徳を積まない理由なんて、見当たらないですよね(笑)。
そうはいっても、いきなり、そんなこと、恥ずかしくてできない。
そうか、それは、そのとおりかもしれないですね。
だったら、最初は、チャーミングなおばあちゃんや、幼いこどもさん方に向けて、徳を積むことをチャレンジしてみたらどうでしょう。
ぜひ、だまされたと思って、試してみてくださいね!