お外では

 全く吠えない

私でも

 家で番犬

務めています


お外で会う方には「たまちゃんって吠えるんですか❓」と訊かれるほど、大人しく振る舞っていますが。


おうちの中にいると、とても強気で、インターフォンが鳴ったり、玄関に人の気配があると激しく吠えています。


帰宅して、たまちゃんに吠えられると「帰ってきたなぁ」と実感します。



🐾 🐾 🐾



昨日は、みちこさんのお茶会に参加するために、桜を見ながら駅に急ぐと。


袴姿の美しいお嬢さんたちと、何人もすれ違いました。


大学の卒業式なんだなぁと見惚れながら、28年前の春に想いを馳せました。



私も、一度は袴姿になりたくて、大学の卒業式は袴をレンタルして着せてもらいました。


憧れの袴姿がすごく嬉しくて、卒業式の寂しさを上回っていた気がします。


卒業式の前は、成人式に着物を買ってもらって。


高校の時のお友達と着物を着て集まって、ホテルでお茶をしたり、カラオケに行った思い出。


写真館で、叔父と叔母にも来てもらって、一緒に写真を撮ってもらったのも良い思い出です。



私は、母を24歳の時に亡くしましたので、なんだかもう「母はこの世に実在したんかな?」と分からなくなることもありますが。


成人式や大学の卒業式の写真を見ると、母が家計をやり繰りして、良いモノを着せてくれた親心に涙が出ます。


成人式の着物を選んだ時に、ピンクや赤の着物が不思議と似合わなかった私。


やっと似合った着物がかなりの予算オーバーで。


しばし葛藤したあとで、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで、とても美しい着物を買ってくれました。


成人式から30年の時間の経過する途中には、「あの着物を買ってもらって、父と母に無駄遣いをさせてしまったのでは…」という後悔にも近い想いにもなったりもしましたが。


息子を授かってみて、母の気持ちが少し分かるようになってきて、あらためて惜しみない愛情で育ててもらったのだと感じられるこの頃です。


今はもう、母と一緒におしゃべりしたりはできないけれど。


毎朝、母と母の相棒のケンタ(実家で飼っていた犬)の写真に手を合わせると。


「いつも守ってくれてありがとう」という言葉が自然に出てきます。



母を亡くしたばかりの頃は、いやいや、実はつい最近まで、お母さんが生きているお友達を羨ましいなぁと嫉妬にも近い感情で眺めていましたが。


今は「これもまた私の人生」と思うのと共に。


嫉妬ではなく「お友達のお母さまがお元気で良かった」と思えるようになったのは、やはり歳なのでしょうね。


52歳で亡くなった母の歳に近づいてきて、歳を重ねて分かることもたくさんあります。