「死霊館 最後の儀式」
を観てきました。
ストーリーは、
1986年、ペンシルベニア。「呪いの鏡」にまつわる謎の超常現象が次々と発生し、邪悪な存在は、ウォーレン夫妻の娘であり結婚を控えたジュディに狙いを定め、家族を引き裂こうとする。ウォーレン夫妻は、かつてない脅威に立ち向かうことになるが、その先には想像を絶する「最後の儀式」が待ち受けていた。
というお話です。
1964年、ウォーレン夫妻は骨董屋のアンティーク鏡の調査を依頼される。鏡に対峙した妊娠中のロレインは何かを感じ、その直後に陣痛が起きてしまいます。予定日より早く病院で出産することになるが死産だった。悲しむロレインは子どもを抱きながら神に祈ると蘇り、ジュディと名付ける。
22年後の1986年、ペンシルベニア州ウェスピットストンに住むジャックとジャネット夫妻はジャックの両親と4人の娘と共に幸せに暮らしていた。娘ヘザーの堅信式のお祝いにと祖父母がアンティークの鏡を送る。その日から一家にはおかしな現象が起こり始める。
ウォーレン夫妻は講演会などの仕事はしていたが、エドの心臓病の状態が悪化したために心霊現象の調査は辞めていた。しかしずっと一緒に仕事をしてきたゴードン神父が一人で鏡の件を調査しに行き亡くなったことから、ウォーレン夫妻が動くことになる。同じ頃、夫妻の娘ジュディはトニーという彼氏にプロポーズをされ、結婚の準備に入っていた。
ジュディは昔から幽霊が見えることに悩まされていたが、ロレインに教わったやり方で見えないように努めていた。ゴードン神父が亡くなり、ジュディも両親と一緒に鏡の事件の調査に関わることになるが、実はこの鏡はジュディに因縁のあるものだった。かつてない恐怖に家族で立ち向かうこととなったウォーレン一家はどうなるのか。後は、映画を観てくださいね。
死霊館シリーズの最新作です。9作目になるのかな。今回はちょっとネタバレをさせていただきます。ごめんなさい。でも、このネタバレは知って観に行った方が面白いような気がするんですけどね。超面白いわけではないんだけど、どうしても観てしまうという作品なんですよね。なんだか見逃せないんです。このウォーレン夫妻は実在の人物で、実際に悪魔祓いや幽霊調査を行った資料を元に映画が作られているそうなんです。
実話と言いながらももちろん人の主観が入ってくるので、この通りの事件だったかどうかは解りませんが、実際に起きた事件に近いことは描いているのかなと思います。俳優さんが演じている訳だしCGも使っているでしょうから、大袈裟な内容にはなっていると思います。
今回はご夫婦が最後に対峙した事件のお話でした。それはロレインが子供を産んだ時に関わっていた事件の”鏡”が、またも二人の前に現れたということなんです。因縁の対決という感じですね。最初はウォーレン夫妻は関わらないと言っていたのですが、ゴードン神父が殺されてしまい、敵は何としても夫妻を引っ張り出したかったんだろうという事が解ります。
鏡の中にいる悪魔だかなんだかは正体が解りません。この何かが、これまでにも色々な事件を起こして人を巻き込み、何かに捕まってしまった人々が幽霊となって鏡に憑いているようでした。最初、ロレインが見たのは3人の幽霊でしたから。
このシリーズを何作か観ている方は、エドの誕生日パーティやゴードン神父のお葬式などに出ている方々が、今までのシリーズで二人をサポートしてきたカメラマンだったり装置を設置したりしていたスタッフだという事に気が付くと思います。知った顔がいると思いますよ。でも、今回の事件にはそのスタッフは参加しません。ジュディの彼氏だけが手伝いに来ます。
うーん、信じるか信じないかって話になっていくんだけど、実際に被害に遭っている人がいるということは、何かがあるんだろうと思うんです。それが悪魔だか、幽霊だか、なんだか解らないけど、でも何かがあるから事件は起こっているし、普通ならそんなに連続で奇跡的な悪い事が起きる訳が無いんです。
今回のゴードン神父が亡くなった件も、きっと実際は自殺で片付けられたんだろうけど、この事件を調べ始めて直ぐに相談しに行ったカトリック教会の教区で亡くなるんです。映画ではどうやって亡くなったのかを描いていますが、それは演出なので実際は解りません。教会の内部にも悪魔が手を回して罠を張っているなんて通常は考えられないし、信じたくない内容です。でも、それに近いようなことはあったんでしょうね。
色々と考えていくと、何故アメリカや欧米にはこんなに悪魔に憑かれたとかが多いのに、日本には少ないんでしょうね。日本では霊に憑かれたとかはあるけど、悪魔に憑りつかれて教会の神父さんに頼んで、聖水とかをかけて退治するとかって無いでしょ。妖怪とかはいるけど、悪魔はいないよねぇ。不思議だよねぇ。というか、悪魔は聖水とか十字架とか信仰に弱いけど、日本の霊とか妖怪は弱点がほとんど無いから厄介だよね。
話を映画に戻して、ウォーレン夫妻の娘ジュディは子供の頃から幽霊が見えてしまい苦しんでいるので、ロレインが童謡を歌いながら”見えない”という暗示で見えなくなるように教え込んでいるんです。子供の頃は何だか解らない化け物が見えていて怖いですもんね。でも、いつまでも逃げていても何も解決しないので、それを受け留められるようにとロレインが教えていくのが最後の儀式なんです。だから最後の仕事となったんだと思います。
その後のお二人の話もエンドロールなどで出てきますが、よく出来ていたと思います。凄く面白い映画とは言えないけど、何故か中毒になるというか、観たくなる作品になったんじゃないかな。シリーズ通して、色々な謎が出てきたし、ホラーとしては成功したんじゃないかと思います。
一応、二人の仕事としてはこれが最後だったんですけど、今回の鏡の悪魔に関しても、その悪魔が捕まえていた3人の霊のことも全く詳細が明らかになっていないので、まだまだシリーズは続くんじゃないかな。アナベルもシスターも、まだ倉庫に入っているし、このシリーズは終わる気配がありません。いつまでも続けられちゃう映画なので、この先も楽しみです。
そういえば、ウォーレン夫妻がどうしてこの仕事を始めたのかも描かれていなかったような気がします。それにロレインはあんなに霊感が強くて、どうやって思春期を乗り切ってエドと出会うことになったのかも知りたいですね。彼女の家系が霊が見えるのかなぁ。色々知りたくなっちゃいますね。
私はこの映画、お薦めしたいと思います。死霊館シリーズの最終章、いつものじわじわする怖さで楽しめますよ。今回の映画はシリーズを全く観ていなくても理解出来る内容でした。但し、以前の霊の仕事を一緒にやっていた人も登場していましたけどね。ウォーレン夫妻の最後の仕事を見届けてください。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。![]()
「死霊館 最後の儀式」
















