「ChaO」
を観てきました。
ストーリーは、
船舶をつくる会社に勤める平凡な青年ステファンは、ある日突然、人魚王国の姫チャオから求婚される。戸惑いながらもチャオと一緒に暮らしはじめたステファンは、ピュアで真っ直ぐなチャオの愛情を受け、少しずつ彼女にひかれていく。
というお話です。
記者のジュノーは出版社からの依頼でアイドル取材の記事を書くために船に急いでいたが、寝坊をして遅刻してしまう。何とか間に合うかと思われたが、すぐ横に見たことのある顔の人物が船の出向準備をしていた。驚いたジュノーはアイドルのことを忘れ、その人物に取材すべく船に乗り込む。
その人物とはステファンという男性。彼は数年前に世間を騒がせた人物なのだ。ジュノーは彼の本を熟読しており、今は忘れられた話しだが、彼だけは忘れられずに彼を追っていたのだ。
人間と人魚が共存する未来社会。船舶をつくる会社で働く サラリーマンのステファンは、ある日突然、人魚の王国のお姫様・ チャオに求婚される。その前代未聞の求婚は 瞬く問に世界中に広がり、「2人の結婚は人間と人魚、両族の 友好関係を樹立する」として、騒ぎ立てられた。
ステファンはなぜチャオに求婚されたのか分からないまま、 周りに流されて結婚することに。人間の世界に慣れていないチャオとの生活は ハラハラ・ドキドキの連続。だけど、純粋で真っすぐなチャオの愛情を受けて、ステファンも少しずつあたたかい感情を持つようになっていく。しかし人間の人魚のギャップはどうしても埋められずに…。後は、映画を観てくださいね。
お話しとしては、よくある内容で、何でステファンが…という理由付けも観たことがあるような理由でした。でもアニメーションはよく出来ていたし、声を当てている方たちも上手かったので、満足しました。
ジュノーという記者が、たまたま港でステファンを見つけるんです。彼は既に過去の人になっていてそんなに注目はされないけど、彼に起こった事件は大きな話題になったし、その後はどうなったのかジュノーは凄く気にしていたんです。そんな彼がステファンを見つけたのですから、そこで終わる訳がありません。ジュノーは勝手にステファンの船に乗り込み、彼にインタビューをしようとします。
そしてステファンは昔の事件を思い出します。ここからステファンとチャオのラブストーリーが始まります。ステファンは小さい頃に事故で両親を亡くします。彼の両親は漁師をしていたのですが事故で船のスクリューに飲みこまれてしまったんです。そんなステファンは、造船会社に就職し船の設計をしていますが、スクリューの無いホバークラフトのような船を考えるんです。
この世界は人間と人魚が共存している世界で、人魚族からスクリューの船は辞めて欲しいと言われていますが、造船会社は辞める気はありません。でもステファンだけは両親のこともあり、ずっとスクリューの無い船を作りたいと思っていたんです。
ある日、海に沈んでしまい数日間行方不明になり、彼を助けたのが人魚族のお姫様のチャオだったんです。目を覚ましたステファンに「ずっと一緒にいようって言ったよね。」と言って、チャオはステファンと結婚することを望みます。ステファンは何も思い出せず、ただ、流されるままにチャオと結婚することに。
何たって人魚族のお姫様なので、人魚族と人間の紛争を失くすためにこの結婚を沢山の人が応援し祝福していて、ステファンはいきなり知らない人魚族の女性と結婚しろと言われ、酷く戸惑います。当たり前よね。でもチャオは”一緒にいようって言ったじゃん。”って言って、ずっと付いてくるし、どんどん追い詰められていくんです。
チャオは嘘を言っているのではなく、ステファンは一緒にいようと言ったことを忘れているだけなんです。だけど思い出せずに色々な事が起こってしまい、二人はどうなっていくのかってことなんです。そんなに入り組んだお話しではないのですが、何故かステファンにはチャオが魚に見えていて、時々かわいい女の子に見えるんです。
舞台は台湾だったかな。日本の雰囲気とは違った中国風の感じで面白いとは思ったけど、どこか馴染めない感じがしたなぁ。一見綺麗な街に見えるんだけど、1本道を入ると汚い場所があって、その汚さを見ると表のキレイさが偽物って感じに見えて、なーんか私には馴染めなかったんです。何で日本ではダメだったのかなぁ。ちょっと残念だったな。台湾も悪くはなかったんだけど、馴染めなかったということです。(台湾ではなく上海だそうです。教えてくださってありがとうございます。)
水の描き方が独特で美しいなぁと思いました。特徴があって「海獣の子供」とまたちょっと違う雰囲気で良かったです。その水の動きでチャオの気持ちも表現されていたりして、なんとなく好いなぁと思いました。
全体的には好きなタイプのアニメ映画でした。出来たら日本が舞台だったら嬉しかったけどね。ステファンの思い出話として人間と人魚のラブストーリーが語られ、聞き役の記者のジュノーも実は好きな人がいてというお話しで良かったです。
私はこの映画、お薦めしたいと思います。超を付けようか迷ったんだけど、万人受けはちょっとどうかなぁと思ったので付けるのを辞めました。私は好きなのですが、好き嫌いが分かれそうな気がしました。モチーフは「人魚姫」なので、そういうおとぎ話のアレンジでも楽しめる方には良いかな。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ChaO」