「ババンババンバンバンパイア」
を観てきました。
ストーリーは、
銭湯に住み込みで働く森蘭丸。その正体は450歳のバンパイア。現在は銭湯のひとり息子である15歳のピュアボーイ・立野李仁の「18歳童貞の血」を得られるようになるまで李仁の成長と純潔を見守る日々を送っている。ある日、李仁がクラスメイトの篠塚葵に一目ぼれ。恋が成就して純潔が失われるのを防ぐべく童貞喪失阻止作戦に乗りだす蘭丸だったが。
というお話しです。
銭湯で働く森蘭丸、その正体は450歳のバンパイアである。10年前に銭湯のひとり息子である立野李仁に命を救われ、彼の純粋さに感動。至高の味わいである「18歳童貞の血」を欲して、李仁が18歳になるまで純潔貫かせるために、彼の傍で見守る事を決め、銭湯で働くことになったのだった。
この春から高校生になる李仁。嬉しそうな李仁を見守る森蘭だが、思春期の恋に警戒をしていた。その矢先、学校から帰ってきた李仁が「好きな子が出来た。」と森蘭に相談する。恋が成就してしまえば、それすなわち童貞喪失の危機!突如訪れた絶体絶命のピンチ。蘭丸による決死の童貞喪失阻止作戦が幕を開ける!
童貞喪失絶対阻止!と意気込んで葵の家を訪ねるも、バンパイアオタクである葵から逆に恋心を抱かれてしまう蘭丸。その上、李仁を探していた時にたまたま出会った葵の兄である脳筋番長・フランケンには兄貴と言われて懐かれてしまい、李仁の学校の先生でありバンパイアハンターである坂本には慕われてしまい、恋の矢印が大混線!
そして、そんな蘭丸を追ってくる黒い影があった。彼の名は長可。蘭丸の兄である。長可はその昔、蘭丸と共に織田信長に仕えていたが、信長の死後、信長の死は蘭丸のせいだと思い込み、彼を恨んで復讐をしようともくろんでいた。この街で蘭丸を見つけた長可は、李仁の学校で蘭丸と対決しようと彼を呼び出した。後は、映画を観てくださいね。
この映画、最高に笑えました。面白かったなぁ~。こんなに面白いとはぶっ飛びました。アニメ版は観ていたので、面白いとは思っていたのですが、これほどキャストがドンピシャとは思わなかった。吉沢さん、何でも来い!ですね。素晴らしいです。
これ、吉沢さんの”おいた”のせいで公開が少し遅くなりましたが、私は遅れて成功だったと思いました。「国宝」の公開の少し後になり、吉沢さんの演技の幅の広さが誰にでも解るように見えて、1作を観たらもう1作も観たくなると思うので、これはたまたまですが作戦勝ちになったと思います。吉沢亮ってすげぇ~って"ちまた"ではなっていると思いますよ。
内容は銭湯で働くバンパイアが、その銭湯の15歳息子の血を18歳になったら吸おうと思って、働きながら待っているというお話しなんです。こう書いてしまうと簡単になってしまうけど、この簡単なことを真面目に演じているから笑っちゃうんですよ。
銭湯で働いていて立野家の居候のようになっているんだけど、立野家の人たちがいい人たちなのよ。森蘭がバンパイアで450歳なんですって正直に話しているのに、その設定いいねぇって言って、話をずっと合わせてくれているんです。森蘭からしたら、いや設定じゃなくてマジですって言ってるんだけど、全く取り合わないのよ。そこら辺が素敵な家族よね。
そんな家族に育てられている李仁は、とても純粋でかわいい少年んです。これだけ素直だと悪い人も騙せないよなぁ。見ているとこっちまでイイ人になってしまいそうな子なんです。そんな李仁に一目ぼれをした森蘭丸。うん、私もきっと一目ぼれしちゃうと思うもん。
立野家は銭湯を営んでいて、森蘭は閉店後に銭湯の掃除をするのが日課みたいでした。バンパイアだから昼間に外での仕事は出来ないから天職みたいですよね。でね、裸族らしくていつも裸で寝ているみたいで、それ思春期の男の子がいる家でダメでしょ~って思ったけど、そんなことは一切お構いなしみたいでした。(笑)
そして李仁が恋をするんだけど、これがまた、ベタな出会い方なんです。森蘭もそこをツッコんでいたけど、それで恋をしちゃう李仁が可愛すぎて耐えられ~んって感じなんです。だけど相手の葵は全く恋愛感情が無くて、李仁の片思い状態。
そして葵は”バンパイアおたく”で森蘭に恋をしちゃうんです。ま、ここは当たり前かな。あんなイケメンが目の前に来たら恋するでしょ。但し、いきなり逆さづりで部屋の窓の外にいたら、変態だって思って通報するだろうけどね。
バンパイアハンターの坂本先生が出てくるんだけど、彼は坂本龍馬の子孫で、坂本龍馬を殺したのはバンパイアだと言う設定なんですね。なのでご先祖様の復讐のためにバンパイアハンターになったんだけど、実は森蘭が好きなのよ。その複雑な感じを満島さんが演じていて、凄く上手いんですよ。キャスティングがピッタリでハンパありませんでした。
そうなんですよ。この映画、キャスティングがピッタリで笑っちゃうくらい原作そのままなんです。板垣さんや原さん、メンディーさんが高校1年を演じていても全然違和感なくて笑っちゃうんです。コメディだから年齢が合わなくても問題ないし、バンパイアなんて450歳ですからね。吉沢さんなんて、もうバケモノですよ。そういうのが全く受け入れられちゃう映画に作られていて、本当に面白かったです。
それにしても最初の話に戻るけど、吉沢さん上手いですよね。こんなコメディ性の強い作品に出演して、目いっぱい振り切って演技していたと思えば、「国宝」のように女形で極めた歌舞伎役者も演じられて、どちらの役も手を抜かずにしっかりと彼のモノとして演じている。素晴らしいなぁと思いました。
板垣さんなんて、最初は中学生の男子なのに違和感が無いというのに驚きました。彼もどんな役でもこなしますよね。最近の若手の俳優さんたちは本当に凄いです。ビックリするほどプロ意識も高くて、尊敬します。
私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。本当は満点をつけたいくらいだけど、李仁の「18歳童貞の血」を吸えるのかどうかをぜひ実写版で観たいので、ここまでの話で満足していないという意思表示をしておきます。この続きが実写版で観たいんです。この映画、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
P.S:そうそう、バンパイア被害者の方の中に間宮さんがいらっしゃいました。嬉しかった!もう一人がアンミカさんでしたが、この人は血液がまずいだろうな。私、アンミカさん嫌いなんです。観たくないのに出ていて気分を害しました。なんでこの人出てんの?
「ババンババンバンバンパイア」