「LUPIN THE IIIRD THE MOVIE
不死身の血族」
を観てきました。
ストーリーは
ルパン三世と仲間たちは、彼らに刺客を送り続けてきた黒幕の正体を暴くため、世界地図に存在しない島を目指す。不時着したその島は、朽ち果てた兵器や核ミサイルが山のように積まれた世界の終わりのような場所だった。島を支配する謎の男ムオムは“不老不死”を掲げ、世界の支配をもくろんでいた。ルパンは知略を尽くした戦いに挑む。
というお話です。
世界地図に存在しない“謎の島”を目指し、ルパン三世たちはバミューダ海域へ向かう。目的は、これまで彼らに刺客を送り続けてきた黒幕の正体と、隠された莫大な財宝を暴き出すこと。しかし島に近づいた瞬間、狙撃によって飛行機は撃墜され、一行は死の島へと不時着する。
そこに広がっていたのは、朽ちた兵器や核ミサイルが山のように積まれ、かつて兵器として使われ、捨てられた“ゴミ人間”たちが徘徊する、世界の終わりのような風景だった。霧に覆われたその島には、24時間以内に死をもたらす毒が充満し、逃げ場はない。
島の支配者・ムオムは不老不死を掲げ、世界を選別と排除で支配しようとしていた。銃も刀も通じない“死なない敵”を前に、ルパンは過去と誇り、そして盗人としての矜持を賭けた知略の戦いに挑む。
ルパンは24時間以内に財宝を盗み出し、生きて島を脱出できるのか。真の敵の正体とは…。後は、映画を観てくださいね。
ルパン三世の新作映画だったのですが、うーん、本音を言えばあまり面白くなかったかな。絵は良いしルパン三世は好きなんだけど、今回のストーリーはあまり魅力的とは言えず、今までのルパンの中では評価は低い方だと思います。
何故そうなってしまったのかと考えたのですが、ルパン三世の最初の映画「ルパンVS複製人間(クローン)」に無理やり繋げようとしたからじゃないかなぁ。今までの"LUPIN THE IIIRD" MOVIEを全部繋げて、それをマモーに繋げるお話にしてあるので、無理無理なんですよねぇ。なので、この映画を観るためには、前の4作品とこの後に来る「ルパンVS複製人間」を観て、ある程度覚えていないと、この人誰だっけとなるんです。
一応はこの映画で1本の映画にはなっているけど、他の作品との歴史を知らないと面白くないんです。でも、知っていたからって、凄く面白いかというと、無理が多くて辛い感じかな。観ていても、話がバラバラしてしまっていて、あの人どうなったんだっけ?って忘れちゃったりするのよ。なんだか締まらなかったんだよなぁ。
これまで、次元大介、石川五右衛門、峰不二子と3人が色々な事件に巻き込まれ、命を狙われるということがあり、その後、銭形警部も偽ルパンに振り回されるというエピソードがあり、その後が今回の映画なんですよ。なので、前の作品に出てきた殺し屋たちが、再度、登場してきて襲ってくるというお話になっていました。クローンなのかなと思ったら、ちゃんと戦ったときのことを憶えているので本人なんです。死ななかったらしいんです。
そんな奴らと再度、戦いながら、敵の基地へと進んでいくのですが、既にこの島に上陸した時から毒に侵されるようになっていて、24時間以内に脱出しない限り死んでしまうようなんです。ルパン単独で基地内部へと入って行き、マモーに似ているムオムと対峙することになります。
このムオムがマモーにそっくりなので、あ、これはマモーに繋がるんだなと予告を観た時に解りました。でもどう繋がってくるのかは解らなかったけど、ま、単純な事ですよね。結局はマモーが最悪の奴だったってことは解りました。なので、このシリーズのルパンは随分と若い頃のルパンだったということなんです。
歴史としては、若い頃にカリオストロ公国に盗みに入り、失敗してクラリスに助けて貰い、その後、このマモー関係の戦いをして、そしてカリオストロの城のお話になるのかなと思いました。
この映画の内容について書こうと思うんだけど、ただ昔の敵が再度出てきて、また同じように次元や五右衛門と戦うだけなので、話として面白い部分が無いのよね。同じことを繰り返していて、たとえ勝ったとしてもまた復活してくるんじゃないかとなると、全然面白くないでしょ。ま、今回は復活は無さそうだったけど、繰り返すっていうのって面白くないよね。タイムリープなら繰り返しても楽しいけど、これはダメだったな。
ルパンはムオムと対峙して、そこにサリファも現れるんだけど、こちらも繰り返しだし、ムオムが気持ち悪いキャラクターなのでどうしてものめり込めませんでした。キャラクターが魅力的じゃないと作品に寄り添えないんです。悪人でもどこか好まれる部分を作っておいて貰わないと、倒しても達成感が無いのよね。
ごめんなさい。ルパン三世はどのシリーズも好きなんだけど、今回の映画は楽しめませんでした。次元や五右衛門、不二子の作品は絵も原作に近いし、大人向けっぽいので好きなんですけど、今回の”不死身の血族”はダメだったなぁ。ルパンが殺られっぱなしだし、頭脳を使っての対決というよりは島全体が罠になっているから、罠にかかったネズミのように苦しんでいる表情ばかりに見えて、辛かったです。もっと軽い部分があってくれても良かったんじゃないかなと思いました。
私はこの映画、お薦めしたいと思います。内容はあまり面白くないけど、それでもルパン三世なのでお薦め出来ないとは書けません。どんなルパンでも、やっぱり私はお薦めしちゃいます。好きではないけど、のちのルパン三世に成長する過程でこの事件があったんだろうという感覚で観れば、歴史の確認という感じで楽しめるかもしれません。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族」