【イタリア映画祭2025】
「ディーヴァ・フトゥーラ」
を観てきました。
ストーリーは、
大学を卒業し、ジャーナリストになることを夢みるデボラは、なかなか仕事が決まらず、なんとかありついた職はイタリア初のポルノ映画製作会社ディーヴァ・フトゥーラの秘書だった。
「ポルノは芸術」と主張する創立者リッカルド・スキッキは自己中心的だが人たらしで、彼の周りにはいつも華やかなスター女優たちがいた。伝説的女優のチッチョリーナ、モアナ・ポッツィ、そしてのちにスキッキと結婚するエヴァ・ヘンゲル。
ディーヴァ・フトゥーラの映画は次々と成功を収めるが、その裏で彼女たちは、自分たちを軽んじる世間の目に悩み苦しんでいた。チッチョリーナは息子の親権を巡り元夫と裁判沙汰になり、モアナは政界進出を試みるも相手にされない。スキッキとエヴァの結婚生活は金銭トラブルなどの問題が絶えなかった。
2000年代に入ると、ポルノ映画の違法性を理由に警察の捜査が介入し、ディーヴァ・フトゥーラは窮地に追い込まれる。そしてスキッキは病に倒れる。後は、映画を観てくださいね。
この映画は1980から90年代のイタリアのポルノ業界で大暴れしたリッカルド・スキッキという芸能プロダクション経営者の人生を追いながら、ポルノ業界で生きた女性たちがどんな気持ちで映像に出ていたのかを描いていました。スキッキの秘書をしていたデボラという女性が書いた原作を元に映画化されました。
イタリアのポルノ??と思いましたが、そのプロダクションにチッチョリーナという女性がいて、彼女が政治家にまでなったチッチョリーナさんだったんですね。
あまり覚えていないのですが、ポルノ女優さんが政治家になって、胸をベロンと出して挨拶をしていたりしたのを見て驚いたような気がします。いやぁ、よくそんな人を政治家にしたなぁと思ったんだけど、投票した人がいたってことですよね。どんな政策を出してたんだろう。不思議でした。
そんなチッチョリーナさんが所属していたプロダクション「ディーヴァ・フトゥーラ」がこの映画の題名です。リッカルド・スキッキという人は子供の頃からエッチな事が大好きで、大人も困った子だなぁという目で見ていたんです。そして成長したら、ポルノ業界を大衆のモノにすると息巻いてポルノ俳優専門の芸能事務所を作るという凄い人だったそうです。
最初にプロデュースしたのがチッチョリーナさんだったらしく、政治家になり、世界的に有名になりましたよね。映画では違う女優さんが演じていましたが、綺麗な方だったような記憶があります。なんかいつも胸をベロンと出していた記憶があって、あの頃はTVで乳首出してOKだったんですかね。凄く不思議でした。
その後に色々な女優さんを排出していくのですが、そのスキッキさんの秘書をしていたデボラの目線で半分くらいは描かれていたかな。就職難でたまたま入ってしまったのがこのディーヴァ・フトゥーラで、まさか自分がポルノ女優さんたちの世話をすることになるとは、という感じなのが面白かったです。
このデボラさん、マネージメントの才能があったんじゃないかな。スキッキの秘書としてめちゃくちゃな彼をしっかりとサポートしていたので、これデボラのおかげじゃんって思いながら観ていました。でもスキッキの見る目は確かで、彼がこの売り方でといった女優さんは必ず売れていましたから。
スキッキがやりたい放題やっていた時代は終わり、90年代になり国が規制に乗り出して、逮捕されることに。まぁ、あれだけやっていれば逮捕されますよね。そして何度も逮捕されることになり、会社はつぶれます。どんなことでもやり過ぎると、人の反感を買いますからね。でもあれほどにポルノ女優さんが有名になるほど売れたんだから凄いですよ。世界的ですもんね。
日本も日活ポルノとか色々なポルノ映画があり、一度廃れてからAVが凄い勢いで出てきたでしょ。その後は配信なのかしら。その業界は決してなくなることがありませんよね。人間がいる限り、無くならない業界だと思います。でも、イタリアのスキッキほど、世界的にポルノを認めさせた人はいないんじゃないかな。
私はイタリアのポルノ業界というのが、こんな風に立ち上がったということを初めて知りました。これは面白いと思います。誰も知らないでしょ。知りたいですよね。うん、凄く面白かったです。よくこの映画を作ってくれたなぁと思いました。でも、あまり世界では公開されていないようです。残念だなぁ。面白いのに。日本では「全裸監督」も人気になったんだから、公開して欲しいな。
私はこの映画、お薦めしたいと思います。面白いのですが、やはりポルノ業界の映画なので、ちょっと観にくい場面もありまして、お薦めしたいんだけど薦めてよいのかしらと考えてしまう場面もありました。ポルノの撮影現場などの話は、やっぱりちょっとキツい場面もありますよね。まぁ、それがあってのこの映画なので、そういう部分も容認できる人に見て欲しいな。もし機会があったら観てみてください。
ぜひ、楽しんでくださいね。
【イタリア映画祭2025】