「かなさんどー」古い歌に込められた想いを現代に呼び戻す。今はいない母のためにそして父のために。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「かなさんどー」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

赤嶺美花は認知症の父・悟の余命がわずかだとの知らせを受け、7年ぶりに故郷・沖縄県伊江島に帰ってくる。かつて母・町子が亡くなる間際に助けを求めてかけた電話を取らなかった父のことを許せず、父に対して心を閉ざしていた。両親と過ごした時間を思い返すなかで、母が遺した日記を見つける。そこには母の真の思いと、父と母だけが知る愛おしい秘密が記されていた。

というお話です。

 

 

妻・町子を失った父・悟は、年齢を重ねるとともに認知症を患っていた。 娘の美花は、母が亡くなる間際に助けを求めてかけた電話を取らなかった父親を許せずにいる。そんな父・ 悟の命が危ないと知らせを受け、苦渋のなか故郷・沖縄県伊江島へ帰ることに。

 

 悟との関係を一向に修復しようとしない美花だが、悟の様態はどんどん悪くなり、余命宣告まで受けてしまう。悟の元部下は、何とか美花との関係を修復し、悟に想い残すことなく逝って欲しいと思い、美花をなだめてなんとか見舞いに来させようと苦労をしていた。

 

 

美花は島の自然に囲まれ両親と過ごしたかけがえのない時間を思い返しながら家を片付けていると、生前に母が記していた大切な日記を見つける。 そこで知ったのは母の真の想い、そして父と母だけが知る <愛おしい秘密> が書かれていた。こんなにも両親が深い思いで繋がっていたことを知り、美花は悟に昔を思い出して貰おうと、ある作戦を考える。

 

悟の元部下も参加協力をしてくれて、病室の悟を外へ連れ出して大々的なプロジェクトが動き出す。悟は昔の事を思い出すのか。そしてしあわせな気持ちで母・町子の元へと旅立てるのだろうか。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、全然宣伝をしていなかったので、映画館のスケジュールを観て知りました。観てみたら良い映画でしたよ。いやぁ、全然情報が無かったので、スケジュールに名前があって、あれ?これ新作かな?と気が付いたんです。もう少し、小さい映画も宣伝して欲しいなぁ。せめて映画サイトで大き目に取り上げてあげて欲しいです。

 

監督と脚本をガレッジセールのゴリさんこと照屋年之さんがやられて、主演に沖縄出身の松田さん、父親・悟役に浅野さんが出演されています。浅野さんが私と年齢が近いので、何となく認知症かぁと心配になっちゃったりしたけど、まぁ、映画ですからね。

 

 

娘と疎遠になっていたというけど、どーみても絶縁状態だったように見えました。心臓疾患を抱えていた母親が、倒れた時に父親のスマホに連絡を入れたようなのですが父親が電話に出れず、母親はそのまま亡くなったようなんです。で、電話に出なかった父親を娘は恨んでいるんです。

 

これちょっと酷いなと思いました。家族の携帯に電話をするよりも、まず救急車を呼ぶべきでしょ。救急車の人に家族に電話をして貰うべきなんです。なんで母親は父親に電話をしちゃったかなぁ。あのね電話が鳴っているようでも、電波の状況からあちらの電話は鳴っていないこともあるし、仕事中でしょ。音を消しているのは当たり前なんじゃないの?

 

 

もちろん母親の身体が悪いのが判っていたから気にしてはいただろうけど、必ず出れるとは限りませんよ。そんなの当たり前じゃないの?それなら父親がダメなら娘に電話すればいいでしょ。それよりもまず救急車だよね。なんかその部分がおかしいんです。それに、そんなに心臓が悪いならニトロは持っていただろうし、緊急の場合の対処方法も知っていたと思うけど。

 

なので娘の不満は本末転倒なんです。まず、母親を家で一人にしておいた父親もだけど娘もダメでしょ。そんなに酷いなら入院させるとか、モニターさせておかなきゃねぇ。ホント、自分が見れば良かっただけなのに全て人に押し付けて、人が失敗すると文句を言うなんて、どんな育ち方をしたんだ。親の顔が見たいというと、この親だから仕方ないですね。

 

 

ま、でも病気は仕方がないですよ。誰がどんなに補助をしようとも、どうしようもない時はあるんです。それを誰かのせいとかにしてはいけません。みんなでたくさん悲しんで、またみんなで前を向けるように励まし合うのが家族だと思います。

 

悟を恨み続けた美花ですが町子が残した日記を読んで、町子が本当に悟を愛していて、悟も町子を凄く愛していたことが解るんです。2人の間には長い歴史があり、嬉しい時も辛い時も一緒に頑張ってきたことが書かれていたんです。町子は病気になってしまい悟の仕事も何もかもを手伝えなくなったことを悲しんでいました。

 

 

美花は2人の事を理解し、悟を寂しいままで逝かせることは出来ないと考えて、ちょっと笑っちゃうようなことを悟に仕掛けます。これが悟に対しての精いっぱいのお詫びとお礼だったんじゃないかな。周りのみんなも協力してくれて、とても良かったです。感動しました。

 

でも建築業の私から一言言わせてもらうと、重機に人は載せないでください。撮影のために私有地で許可を貰ったんだと思うけど、あれ何かあったら大ごとですから、絶対に辞めてください。どんな理由があろうとも、ダメです。お願いします。(笑)

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。ちょっとベタな内容なので、万人受けはしないかもしれないけど感動作でした。浅野さんファンの方は、面白い浅野さんと静かな浅野さんが見れます。奥さん役の堀内さんも素敵でした。ちょっと大人向けの作品かな。年齢の高い方の方が感動するのかもしれません。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「かなさんどー」