「勇敢な市民」漫画原作の先生VS校内暴力を描いたアクションコメディです。笑いありドキドキありです | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「勇敢な市民」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの独占最速オンライン試写会が当たり観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

ソ・シミンは非正規雇用の教師として、ある高校に赴任するが、そこは男子生徒ハン・スガンの暴力に支配されていた。正規雇用を望むシミンは見て見ぬふりをするが、いじめの標的となった生徒とその家族にまで及ぶ暴力の実態を知り、立ちあがることを決意する。実はシミンは元ボクシング王者だった。

というお話です。

 

 

非正規教員として採用されムヨン高校に赴任してきたソ・シミン。そこはハン・スガンという生徒の暴力に支配されていた。有力者の親に守られて教師も警察も手出しできないのをいいことに、スガンの傍若無人な振る舞いはエスカレートするばかり。

正規雇用となることを切望するシミンは、先輩教師ジェギョンの「何もするな」との忠告を守り、彼の蛮行を見て見ぬふりをしながら目立たず無難に過ごそうとする。



 

だが、スガンのいじめのターゲットとなったジニョンの祖母までもが被害にあう切羽詰まった状況を目の当たりにして我慢も限界に。猫のマスクを着けて顔を隠し、夜の公園にたむろしていたスガンを急襲して叩きのめす。スガンの敗北はすぐに学校中の噂になり、怒りに震え、躍起になって猫の正体を追う。

実はあらゆる格闘技に精通しているシミンは、ある事情から引退はしたものの、オリンピック候補にもなった輝かしいキャリアを持つ元女子ボクシングチャンピオンだった。ジムを営む父ヨンテクの心配をよそに正義の拳を振るい続けるシミンは、正体を知ったスガンに挑戦状を叩きつけられ、学園祭のリングで戦うことになるのだが。 後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、アクションコメディでカッコいい場面と笑ってしまう場面が交互にあって面白かったです。ストーリーとしては、日本でも同じような原作漫画、ドラマ、映画などが多数あるのですが、この映画で特に良いと思ったのは、主演のシン・ヘソンさんのアクションです。格闘技の技が凄く綺麗で、特にかかと落としはアンディ・フグを彷彿とさせるほど脚が綺麗に上がって落とすので、まるで踊っているように見えました。

 

相手役のイ・ジュニョンさんも良かったです。二人のアクションが素晴らしいので面白くなったんじゃないかな。2人の戦い以外は、ジュニョンさんが演じるハン・スガンが凄い虐めをする場面が多いのでイライラするんです。はっきり言って、子供に見せたく無いほどの虐めなので、何故これで警察に逮捕されないのかと不思議に思うほどでした。ちょっと虐めの描写がやり過ぎのような気がしました。

 

 

警察は証拠がないからと言って、全く取り合ってくれないようでしたが、これだけ見ている人がいるのだから証言してくれるでしょ。いくら韓国だって虐めている人を見たらよくないと思って、動画を撮るとか、観たことを証言するとかしてくれるんじゃないの?日本人ならしますよね。

 

いつまでも虐めが終わらず家族まで被害を受けるほどになり、さすがに酷いと思った非正規雇用のソ・シミンは、とうとう動いてしまいます。我慢していたのについ生徒を助けてしまい、そこからはマスクを被ってやってやる~って感じでしたね。まぁ、道端でオッサンとやり合ったのが原因だっかもしれませんが。

 

 

夜にたむろっているスガンを見つけて、猫の覆面をして襲い掛かるんです。カッコよかったなぁ~。ボクサーだったという設定なので、キレも良いし見た目も良いし、脚が真っすぐに上がるのよ。完璧なアニメヒーロー並みにアクションがキレイなんです。これは素晴らしい。これだけでも観る価値ありと思いました。

 

最初出てきた時は、清楚で大人しく弱弱しい女性に見せておいて、こんなに変わるとは!というギャップが素敵でした。このシミンは本当はボクシングでオリンピックに行くための決勝戦まで行っていたんです。でもバカな父親のせいでその決勝戦を不意にしてしまい、ボクシングへの情熱を失くしたんです。そんな挫折を味わった女性なので、芯が強くて正義感があるんです。

 

 

スガンとの最終決戦に挑むことになるシミンですが、どうなるのかは映画で確認してください。スガンも凄く強いので面白いですよ。軽いコメディかと思って観ていたら、どんどんマジな戦いに突入していったので見ごたえがありました。コメディだとそんなにアクションに力を入れないのが普通だけど、今回はコメディというよりもアクションがメインでしたね。

 

この先生が校内暴力を成敗するって部分は、日本の漫画でドラマにもなった「仮面ティーチャー」のパクリかなと感じました。この原作もウェブ漫画だそうで、仮面ティーチャーは2006年の作品なんです。まぁ、先生が校内暴力を成敗するのは色々ありますからね。GTOもそれっぽいし他にも沢山あるけど、女性の先生が戦うというのは読んだことが無いので、新しいのかなと思います。

 

 

それにシミンとスガンの対比が良かった。シミンは完全に善良な人間として描いていて、スガンは完璧な悪として描いているところがとても解りやすいんです。良くあるのが不良が改心して先生と仲良くなるって話だけど、これはそんな生温いことはしません。完全にスガンは悪い奴で通します。悪人として根性座ってるので、それもまた良かったと思いました。

 

嫌だったのは虐めの場面ですかね。ちょっと酷すぎる描写が多かったかな。お婆さんが売っているキンパ(韓国の海苔巻き)をぐちゃぐちゃにして道路に落ちたものを食べさせたりするのは嫌だったなぁ。食べ物を粗末にするのがどうしても受け入れがたかった。殴ったりも酷かったけどそれは演技だからいいのですが、食べ物はねぇ。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。アクションコメディ映画としてはとても面白いと思います。ただ、最初にも書いたように、少し虐め描写が酷いので、あまり子供には観せたくないかな。実際はそんな事もあるのかもしれませんが、あまり観たくないです。でもストーリーは面白いので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「勇敢な市民」