「ルー、パリで生まれた猫」
を観ました。
ストーリーは、
パリに住む10歳の少女クレムは、屋根裏で生まれたばかりのキジトラの子猫を見つけ、ルーと名付けて一緒に暮らしはじめる。両親の不仲に心を痛めていたクレムにとって、クールで自由で好奇心に満ちたルーとの生活は心安らぐ時間となっていく。ある日、森の別荘へやって来たクレムとルーに、ある出会いが訪れる。
というお話です。
パリのアパルトマンに住む、10歳の少女クレム。彼女が住む部屋の上階の屋根裏に、母猫と子供が住んでいたのだが、母猫が事故でいなくなってしまう。残された子猫たちは、ニャーニャー泣いていて、それに気が付いた住人が子猫たちを保護する。しかし、恐がって1匹だけ屋根裏で隠れていた子猫がいた。
猫の声に気が付いたクレムは、屋根裏で子猫を見つけ、家で飼いたいと言い始める。母親は反対するのだが、父親がOKしてしまい、子猫はクレムの家で飼われる事になる。名前をルーと名付け、飼い始めるのだが、猫を飼うことに慣れていないクレムは、ルーを部屋から逃がしてしまう。慌ててアパートの外に探しに行き、事なきを得る。
両親の不仲に心を痛めていたクレムにとって、ルーとの生活は心安らぐ時間となっていった。そんなある日、両親と森の別荘を訪れたクレム。ルーも連れて行くことにしたのだが、案の定、ルーが森に逃げ出してしまう。森には、狂暴な動物も住んでおり、飼い猫を外に出したら、もう戻ってこれないと、隣に住む、地域に詳しい女性が教えてくれる。そして、数日たっても、ルーは戻ってくることは無かった。
仕方なく、ルーを諦めてパリへ戻ると、今度は両親が離婚することになり、またもショックを受けるクレムだった。一方、森に逃げたルーは、野良猫と出会い、野性の本能を取り戻して行くのだが。後は、映画を観てくださいね。
この映画、猫は可愛いですよ。でもね、あまりにも無責任な飼い主に腹が立ちました。飼うと言ったなら、責任を持ちましょうよ。猫は生物だから、ドアが開いていれば、興味本位で出てしまうし、出て行ったら、そう簡単には戻ってこれません。だから、飼っている皆さんは、入口に柵などを付けて、注意しているんです。
それに、大体、森の別荘に猫を連れて行くですって?あり得ません。別荘にも、しっかり猫が逃げないような予防がされていればよいですが、そうでなければ、可哀想だけど、ペットホテルなどに預かって貰いましょう。森の別荘だなんて、外に出たら戻ってこれないのは当たり前でしょ。野生の動物が沢山いる中に、飼い猫が放たれたら、直ぐに殺されるか、または、その子が野性の本能を取り戻して戦うかしかありません。もー、信じられませんでした。
まぁ、映画だから、色々な事件が起きなければ面白く無いし、ルー自身にも、何か起きないとダメだから、森へ逃げて、他の猫と出会うとか、そんなストーリーにしたんだと思うけど、もし、これを本気にする人が出て来て、同じような飼い方をされたら、大変なことになります。保護猫などの問題で、沢山の方がボランティアで活動してくださっているのに、また保護猫を増やすようなことをしてしまったら、また面倒をかけてしまうし、不幸な猫が増えてしまいます。
ペットを飼うのは、可愛いだけじゃありません。この映画だと、可愛いだけしか描いていないけど、ちゃんとトイレの片付けや、お風呂に入れたり、病院で検査を受けたり、予防注射をしたり、生物を飼うのは、そんなに簡単な事ではありません。だけど、子供の教育には、ペットを飼うというのは、とても良い事だと思います。子供の頃から、命に責任を持つという意識を芽生えさせるのは、教育として素晴らしいことだと私は思っています。なので、お子様のためにも飼ってあげるのは良いけど、その場合、親がしっかり勉強をしてサポートをしないとね。
どんなに子供が森に連れていきたいと言っても、ダメなものはダメなんです。もちろん、ダメな理由もしっかりと説明して、納得させないといけませんけどね。とにかく、このルーの家は、ダメダメな家庭でした。ルーを飼ったクレムも、責任感の無い子でした。そういう部分は、しっかりと教育しないと。別荘の隣のおばさんが、結構、しっかりとしつけをしてくれていましたけどね。
ごめんなさい。映画の感想ではなく、猫の飼い方になっちゃいましたね。でも、動物の映画を作るのなら、しっかりと動物の飼い方も教えて欲しいし、不幸なペットが増えないよう、考えてストーリーも作って欲しいんです。この映画は、ちょっとそういう部分が欠けていたような気がしました。
フランスでは、確か、ペットショップが禁止になるんですよね。そうなると、ちゃんと登録したブリーダーさんから譲って貰うか、又は、保護猫を譲って貰うしかなくなるんでしょ。日本もそうなったら良いなぁ。そうすれば、今、極悪ペットショップとして話題になっているお店のようなところは無くなるでしょ。
人間と動物が、上手く共存していけるような、そんな世界になると良いですね。そしたら、コカインを食べちゃう熊が出たりすることも無いだろうし、クマのプーさんがクリストファー・ロビンが裏切ったからって人間に復習することも無くなるんじゃないの?クリストファーがいなければ、他の人と仲良くなれば良いですもんね。
話を戻して、この映画、猫は本当に可愛いのですが、内容がどうしても受け入れがたい気持ちがしました。ペットを飼ったことがある方なら解っていただけると思うのですが、自分の可愛いペットが危険になるようなことは、前もって飼い主が取り除くべきですよね。もし、間違って、逃げてしまったり、事故に遭ってしまったら、直ぐに対処して、猫探偵さんに頼むとか、病院で診て貰うとか、行動するべきなんです。なので、ペットを飼うには、裕福でないと無理です。生活が苦しいというなら、ペットは諦めるべきだと、私は思います。
私は、この映画、とりあえず、お薦めしたいと思います。猫は可愛いですし、もふもふです。でも、この飼い主の飼い方は、不合格だと思いました。これはペットが不幸になります。悪いお手本と思って、飼い方は観ていただきたいと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ルー、パリで生まれた猫」