「映画ネメシス 黄金螺旋の謎」黄金螺旋じゃなくて、蚊取り線香でも良かったんじゃないかな? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「映画ネメシス 黄金螺旋の謎」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

探偵事務所ネメシスに、誘拐されたペットの犬を奪い返してほしいとの依頼が飛び込んでくる。かつてない超高額な報酬を前に、早速調査を開始したアンナと風真だったが、「窓」と名乗る正体不明の男が現れてから、大切な仲間たちが次々と生命の危機にさらされていく。

というお話です。

 

 

人気探偵事務所となった「ネメシス」に異変が起きる。突如、依頼がピタリと止まり経営難に。仕方なく、小さな事務所に移転したアンナ、風真、そして社長の栗田たち。アンナは、一人で住もうと賃貸探すと、見晴らしの良い部屋が安価で借りれると言われ、その部屋に住むことにする。

 

ある日、犬が誘拐され、2千万円の要求が来たという飼い主から犬を取り返して欲しいという依頼がネメシスに舞い込む。これで事務所は持ち直すと大喜びの栗田と風真だが、アンナは浮かない顔をしている。実は、数日前から悪夢を見るようになっていたのだ。アンナは仲間たちが次々に悲惨な死を遂げる夢を毎晩見ていた。

 

 

時を同じくして、怪しげな行動を取り始める風真。そんなある日、アンナの目の前に”窓”と名乗る奇妙な男が現れる。アンナの夢に何度も現れるその男は、ある要求を伝える。「私たちが手を結ばなければ、夢は一つづつ現実になっていく。」と。


その予言を阻止する為、行動を開始するアンナ。しかし、相棒・風真の怪しい行動を不信に感じたアンナは、かつての敵、天才・菅朋美に助けを求める。アンナは連鎖する悪夢を断ち切る事が出来るのか?風真は本当に裏切ってしまうのか?何重にも複雑に交錯した物語の先に、本当の裏切り者が姿を現す。後は、映画を観てくださいね。

 

 

TVドラマの方が、イマイチ、スッキリしなかったので、初日に観に行ってきました。うーん、はっきり言って映画を観ても、ふーんって感じで終ってしまい、あまり盛り上がらなかったなぁ。思いっきり、社長とか風真が裏切ってくれたら、また、面白かったんだろうけど、このメンバーでそんな事をする訳もなく、予想が出来る展開でした。

 

そして、わざわざ”黄金螺旋の方程式を持ち出したにも関わらず、黄金螺旋の意味は全くありません。良くあるでしょ、連続殺人犯が予告状を送って、次はどこで殺人が起こりますとか教えてくれるヤツ。あんなのと同じなんです。だから、別に黄金螺旋でなくても、のの字でも、カタツムリでも、蚊取り線香でも良かったんです。

 

 

ネタバレ出来ないから、詳しくは省きますが、ただ、カッコつけたかったから黄金螺旋をつかっただけ。方程式なんて必要無くて、ただ、渦巻きの絵が欲しかっただけなんです。こういうサスペンスは謎解きが大切で、まして、方程式なんて出したら、数学に強い人間がワハッと喜ぶような使い方を考えだしてくれないとガッカリします。だから、作家自体は数学に弱くても良いけど、推理サスペンスを書くなら、数学が好きな人に仲間になって貰う必要があるんです。それが出来ていなかったんじゃないかな。

 

内容は、ドラマの続きなので、前回と同じ、ゲノム編集遺伝子を持つアンナが、ゲノム編集の研究資料を持っているということで、追われるという事なんです。ドラマでは、菅が捕まってしまい、菅にお金を出していた裕福層の人たちが、ゲノム編集の研究を手に入れたくて、”窓”という人物を送り込んできたという事なんです。

 

 

なんたって、お金は沢山あるから、とんでもないカラクリを使って、アンナを追い詰めていくんですけど、ここまでするなら、正面から行って、資料をくださいってお金を積んだ方が良かったんじゃないの?裕福層なら、それなりのブレーンがいるんだろうから、アンナの好きそうなことや言いそうな事など、彼女を研究して、攻略する作戦を立てるべきでしょ。チカラ技で屈服させようなんて、頭の悪い集団がすることだよ。アンナは、ゲノム編集ベビーなんだから、頭脳勝負が出来ないと無理ですよ。

 

そんな内容だったので、キャストは良いんだけど、物足りなさが残るお話でした。でも、万人に解るような内容にしようとすると、こうなってしまうのかな。推理サスペンスなどはターゲット層を絞らないと、専門用語などを使っても、その本当の意味を利用して楽しむことが出来ないので、なんとなくボンヤリした話になってしまうんです。残念ですよね。



 

キャストは良かったですよ。広瀬さんは上手いし、櫻井さんもいつも通りの惚けた感じを出してたし。他、出演者勢ぞろいでしたが、ちょっとづつしか出ないので、あまり印象に残らないかな。"窓"役の佐藤さんは、結構、出てくるけど、夢なのか現実なのか解らない役なので、ちょっと面白いです。

 

そうそう、ネメシスの事務所に仕事が来なくなって、お金が無いから移転したというところから始まるんだけど、これ、アンナに一人暮らしをさせる為だったと想定されるのよね。でも、誰が、どうやってそれをしていたのか、きっと”窓”が手配をしたと思うんだけど、そういう細かい部分の種明かしが何も無かったんです。

 

 

観客の想像に任せているのかもしれないけど、その辺り、謎解きの時間ですってことで、やって欲しかったな。その方が、盛り上がったんじゃないかな。だって、いつも謎解きの時間ですってドラマでやってたでしょ。やっぱり、同じことをしてくれないと、イマイチなのよね。謎解きをしてくれて、やっと通常営業に戻れるねって事になったんじゃないかと思うんです。

 

うーん、あまり良い部分を書けなかったな。ちょっと期待してしまったからなのか、残念な部分ばかりが目についてしまい、その上、夢と現実がわちゃわちゃしていて、スッキリ出来なかったのが要因かな。とにかく、最後の「謎解きの時間です。」が欲しかったです。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。ストーリーに難はあるけど、キャストは良いですし、とりあえず、ゲノム編集ベビーの件は解決したと言って良いのかな?という感じなので、テレビシリーズを観ていた方は、観るべきだし、そうでなくても、アクションも楽しめるので、良いと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「映画ネメシス 黄金螺旋の謎」