今日、「日本アカデミー賞授賞式」が行われました。
久しぶりに観たのですが、コロナ禍なので、大人しい感じですね。感染したら、映画撮影も出来なくなるので、仕方ありませんね。公開する映画も減っているので、やはり寂しい感じは否めませんでした。
日本のアカデミー賞は、本当に良い映画を選んでいるとは思えないような方式なので、私は全く当てにしていないのですが、それでも気にはなります。今年は、全国で公開する映画の中でも、良いものが多かったので、どうなるのかなと思っていました。
私も昔は、日本アカデミー賞って凄いなぁなんて思っていたんですよ。でもね、ある時、気が付いたんです。大きな配給会社や制作会社が入っている作品しか入ってこない事と、協賛している会社に左右されているということに。あのね、稲垣吾郎さんが出演されていた「十三人の刺客」という映画があったでしょ。あの作品、素晴らしかったのでアカデミー賞にノミネートされていたんだけど、あの頃って、まだジャニーズが協賛していなかったんです。
あの作品で、助演男優賞を貰っても良いほどの演技をしていた稲垣さんはノミネートされず、そのまま終わりました。その後、ジャニーズが協賛し始めた年から、いきなり、ジャニーズのタレントたちがノミネートされるようになり、今も、必ず新人賞とかに入ってきています。あまりにもあからさまにそれが行われたので、これはダメでしょと思いました。若い子には人気でも、演技は全くの大根というようなアイドルが貰っているので、本当に辟易とします。アカデミー賞というのは、人気で取るものではなく、映画の内容、映像、俳優の演技で取るものだと思っています。なので、嫌だなぁと思っています。
それが、ここ最近、少しは改善されて来たようで、”安藤さくら”さんが受賞された時は、本当に喜びました。大きな映画に出演していなくても取れるようになり、少しはマトモになってきたのかと思います。そして、今年、期待していたのが「ミッドナイトスワン」です。草彅さんのあの演技を観た方は解ると思いますが、他の作品の俳優さんも良かったけど、やはり群を抜いていたような気がするんです。ここでこの作品が取れずに「浅田家!」だったり、草彅さんではなく二宮さんだったら、それは、もう、忖度でしかないと思ったと思います。観た方は解りますよね。
なので、日本アカデミー賞は何を選ぶのかと思って観ていたのですが、「ミッドナイトスワン」と「草彅さん」が受賞されたので、本当に良かったです。「罪の声」も良かったし、「Fukushima50」も良かったけど、やはり、「ミッドナイトスワン」は良かったですよ。忘れられない映画です。なので、本当に良かったと思いました。
日本アカデミー賞では、単館系の映画は全く先行に入ってこないんですよねぇ。まぁ、米国アカデミー賞に準じているんだろうけど、もう少し、小さい映画も拾い上げて、映画界を活性化させようと思わないのかしら。日本アカデミー賞の外伝みたいにして、単館系の映画を紹介していくとか、こんな映画があったんですと小さな賞をあげるとか、そんな活動をして欲しいと思いました。
だってね、本当に観て欲しいと思うような映画って、あるんですよ。1日1回しか上映されなかったり、1週間の限定上映だったりするけど、それでも、良い映画ってあるんです。大きな配給会社や制作会社の作品だけでやっていたら、良い才能は育っていかないし、映画業界は潰れて行くんじゃないかな。新しい小さな芽を育てていくって、大切な仕事だと思いますよ。私は、小っちゃい映画でも紹介していきますからね。
そうそう、今回、最優秀女優賞に長澤まさみさんでしたね。「MOTHER マザー」は凄かったですもんね。観ていてシビれました。あそこまで毒親を演じるのって辛かったと思うけど、素晴らしかったです。これからも楽しみです。
後は、それほどパッとしなかったかな。アニメーション賞が「鬼滅の刃」なのは当たり前なのですが、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」にもあげて欲しかったなぁ。凄く良かったですもん。
はぁ~、それにしても、「ミッドナイトスワン」と草彅さん、本当に良かったです。どんなに忖度があったり、力関係があっても、良いものは良いとして選ばれて良かったです。少し、私の中で、アカデミー賞の評価が上がったかな。少しですけどね。(笑)
今日は、「トムとジェリー」と「奥様は、取り扱い注意」を観てきたので、また感想を書きますね。明日は、ちょっと試写会に行く予定です。明日って、祝日(春分の日)だったんですね。毎日働いて、毎日遊んでいるから、曜日も何も解らなくなっちゃう。(笑)
では、また明日、映画の感想をお待ちください。