今年も「東京国際映画祭」が始まりました。コロナ禍での開催状況をお知らせしたいと思います。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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今年も「東京国際映画祭2020」が始まりました。今日は、4日目かな。毎年の事ながら、楽しく過ごしています。

 

でも、今年はコロナの問題があり、実は凄く怖いです。私は、六本木のTOHOシネマでしか観ていませんが、これ、コロナがうつってるだろうなぁと思われる場面に何度も遭遇しました。

 

まず、映画館への入場時は、それほど混まないのですが、退出時に、一斉に外に出ようとするので、ソーシャルディスタンスなんて誰も取っていません。せめて、話をしないでくれと思うのですが、ずーっとおしゃべりをしている方、いらっしゃるんですよねぇ。広い所に出てから話をしろって思うのだけど、あういうのって興奮しちゃって話しちゃうのかしら。考えた行動をして欲しいものです。

 

 

それと、映画館の中でですが、やはりマスクを取っている方がいらっしゃいます。いつもの映画館なら、係員の方がマスクをしてくださいと言ってくれるのですが、映画祭で注意をしているのを見たことがありません。入口ではチェックをしているのでしょうが、入って席に座ってからマスクを取る方がいるので、少し気を付けて注意して欲しいです。

 

そんな状況の中で、恐々、映画祭に行っているのですが、今年はQ&Aがオンラインなので、少し楽です。それに、スケジュールも組みやすいかな。Q&Aや舞台挨拶が入ると、時間が読めないので、次の映画のスケジュールを凄く考えなければならず、大変なんです。今度から、Q&Aはオンラインにしてくれて、舞台挨拶だけにしてくれたら良いと思いました。そうすれば、スケジュールも組みやすいし、映画祭側も、もっと映画の上映回が増やせるんじゃないかしら。

 

毎年の事なのですが、映画祭のスケジュール、酷いんですよ。この時しか観られない作品が多いので、沢山観たいと思うのですが、1日に1スクリーンで3作ほどしかやらないんです。普通の映画館なら、1日に5回は回すでしょ。それに、時間構成が酷いのよね。何時間も空けておくようになっていて、本当に効率的じゃないんです。映画祭はお金儲けじゃないと思うかもしれませんが、お金は大切なんじゃないの?人気の作品なら、何度も上映すれば、資金も潤うでしょ。消毒が心配だけど、コロナ禍じゃない時も、同じスケジュール構成だったのだから、関係無いと思います。

 

後は、映画祭の内容かしら。私は専門家でも無いし、映画に関わる仕事をしている訳じゃないけど、是枝監督がおっしゃっていたことに大賛成でした。コンペ部門は、他の国で上映された映画を持ってきても、国際映画祭なのに、おかしいでしょ。日本だけの映画祭なら良いけど、世界が相手なんだから。それならコンペ部門を失くして、新しい才能を伸ばす場にするという是枝監督の意見に賛成でした。

 

 

これから日本公開する映画の先行上映になっているのが、とってもおかしいと思います。来週に公開する映画を、映画祭でやってどうするの?意味が無いでしょ。それに、既に配給がついていて、映画館での上映が決まっている邦画や洋画を、映画祭でやる意味が分かりません。私は、映画館でやるなら映画館に行きます。映画祭って、宣伝の場では無いんですよ。是枝監督もおっしゃってたけど、日本推しが気持ち悪いって、凄く解るんです。何度も言うけど、国際映画祭なのよ。

 

若い人材の育成の場にして欲しいと監督もおっしゃっていましたが、私も本当にそう思います。子供にも映画を観て欲しい。今、「鬼滅の刃」が大ブレイクで、子供が映画館に行って映画を観るきっかけになっていると思います。子供の頃に、大画面で映画を観て楽しいと知れば、それが大人になっても忘れられない思い出になっているので、映画館に来るんです。子供の頃に体験してくれないと、TVで十分になってしまいます。

 

例えば、子供を二人連れて来れば、大人1人は無料にしてくれるとか、映画祭ではやって良いと思うんです。特に、今年のように”戦隊モノ”や”アニメ”を上映するなら、優先的に子供に見せてあげたい。で、客席の前の方をフリースペースにして、飽きちゃったら、そこで寝転んだりしてもイイよって言ってあげたい。大きな声はダメよって教えて、でも、小さな声でおしゃべりしてもイイことにしてあげて欲しい。そうすれば、映画を観ながら、どうして?って親に聞けるし、疑問に思う事って、大切だと思うんです。それに、親が騒ぐ子供を怒ったりしなくて良いようにしてあげたいな。もっと、子供に寄り添った部分も、映画祭にあって良いと思います。

 

若い才能の育成は、私はどうしたら良いのか分からないけど、学生の方が監督やプロデューサーと交流が出来て、もし、出来るなら、現場を見せて頂いたりが出来る環境があると良いと思います。どんな仕事でも、現場が命ですから、言葉で伝えるよりも、現場を見せるのが一番じゃないかな。そうすれば、この仕事が好きか嫌いかの判断がつくだろうし、少しでも道筋が見えてくるような気がしました。

 

 

ちょっと長くなりましたが、こんなに何年も通い詰めているのに、全く成長が見えない映画祭では悲しいなと思いました。少しづつでも変わって行けないのかしら。もちろん、変わらない事が大切なモノもあるけど、映画祭は進化するべきだと思います。今後に期待いたします。

 

夜には、また映画の感想をアップしますね。カメ

 

「東京国際映画祭2020」   https://2020.tiff-jp.net/ja/