「弥生、三月 君を愛した30年」30年という年月をそれぞれに過したからこそ伝えられることがある。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「弥生、三月 君を愛した30年」を観てきました。

 

ストーリーは、

1986年3月1日、運命的な出会いを果たした弥生と太郎は、互いに惹かれ合いながらも、親友であるサクラを病気で亡くしたことから思いを伝えることができずにいた。2人は、それぞれ結婚し、家庭を持ち、別々の人生を歩んでいった。しかし、離婚や災害、配偶者の死など、厳しい現実を前に子どもの頃から抱いていた夢の数々はもろくも絶たれてしまう。人生のどん底を味わう中、30年の時を超えて、今は亡き友人サクラからのメッセージが届く。

というお話です。

 

 

1986年3月1日。高校の同級生として出会った弥生と太郎。ある朝の登校時のバスの中、弥生は、親友のサクラが片思いしている太郎の前に立ち、サッカー部を辞めた理由を問いただす。のらりくらりする太郎に、あんたがサッカーをしている姿を見て、元気を貰っている子もいるんだと言い、続けなよと激を飛ばす。ビビる太郎だった。

 

教室に行くと黒板に、エイズ感染者であるサクラへの嫌がらせの落書きがあった。怒った弥生は、クラスメイトのエイズへの知識の無さと、先生が何事も無かったかの様に流そうとするのを責め、まるでヒーローのようにサクラを守ったのだった。それを目の当たりにした太郎は、弥生に惹かれ始める。

 

 

その日をきっかけにサッカー部に戻った太郎と、それを見つめるサクラと弥生。仲良くなった3人は、一緒に高校生活を続けていたが、途中からサクラの病気が悪化し、入院を余儀なくされてしまう。病院を見舞う2人だったが、卒業まで持たず、サクラは逝ってしまう。卒業式の後、2人はお互い思い合っているにも関わらず、それを告げることが出来ず、別れてしまう。

 

教師を目指していた弥生は、大学へ進学し勉強をしていたが、家庭の事情でその夢を諦めなくてはいけなくなりそうになるが、太郎の助言により、夢を諦めずに、再度、夢に向かうことになるのだが・・・。

太郎はプロサッカー選手を目指していたのだが、そう簡単には行かず、突然に家庭を持つことにもなり、思っていた未来に向かう事は難しくなっていく。

 

 

お互いにつらい出来事をいくつも経験し、歳を重ねていったふたりは、その思いを伝える無く過ごしてきたのだが、ある時、サクラの父親が太郎を訪ねてきて・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、昔の恋愛映画っぽくて、ことごとくすれ違うんですよぉ~。もし、高校生の時点で告白出来ていれば、もっと違った未来になっていたかと思うのですが、サクラの想いを感じていた2人には、自分たちだけが幸せになるという選択が、まだ若かったから出来なかったんだと思うんです。そこで言っちゃえよぉ~って思うんだけど、そうならないところが、この映画の良い所なんだろうなぁ。

 

 

で、それぞれの30年が始まるのですが、この映画を観ていて、30年って長いんだなぁとつくづく感じました。だって、考えてみたら生まれて学校に行って、結婚して、子供が産まれる程の年月なんですもんね。あまり自分の30年って感じたことが無かったけど、考えてみれば色々な事があったし、10年一昔っていうから、それが3回もあるなら、そりゃ、人間にとっては長い時間ですよねぇ。

 

うーん、でも、30年も思い続けるって凄いなぁ。結婚しているなら、すぐそばにいるんだから思い続けられるけど、別々の人生を歩んでいて、それぞれに結婚やらなんやらしているんだから、思い続けるって、大変よね。それに30年も経ったら、オッサンオバサンになっているだろうし、ええ~、そんなになっちゃったの?なんてこともあり得るよね。この映画の2人は、全く変わらず(当たり前か。)なので、まぁ、ガッカリ感は無かっただろうけどね。

 

 

サクラがエイズ感染して亡くなっていくのですが、血液製剤で感染という設定で、この1986年代って、そういえば騒いでいたなぁと思い出しました。今、エイズも騒がなくなりましたよね。随分と研究されて、感染者は激減しているらしく、予防薬も治療薬も開発されたようです。でも、日本はエイズに関しては後進国らしく、薬は認可に至ってないのかな?今なら、このサクラだって、治療が出来たのかも知れないけど、本当に辛い話でした。

 

 

コロナウィルスだって、何年か後には、怖いウィルスじゃなくなっているかも知れないけど、今は気を付けないと、あっという間に肺炎になって亡くなるという恐ろしい病気です。映画を観に行くのも、本当に大事になってきました。もし、映画館で一人でもコロナ感染が確認されたら、全国の映画館はアメリカのように閉館しなければならなくなるかもしれません。恐いです。本当に気を付けましょう。

 

話を戻して、成田さんと波瑠さん、16歳から50歳まで、良く演じましたね。それほど、違和感無く観る事が出来たので、上手いなぁと思いました。最近の役者さんは、本当に上手くなったし、メイクも上手く作るようになりました。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。恋愛映画としては王道のストーリーですが、楽しめました。これ程にすれ違うのは、ここ最近では珍しいっす。もー、観ていて「そこで言っちゃいなさいよぉ~!」って場面が沢山ありました。でも、そこで上手くいかないのが、イイのよねぇ。若い人よりも年配の方の方が、この映画は理解しやすいと思います。1980年代後半とかからなので、その時代に同じ年代だった方にピッタリかな。面白いですよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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