【演劇】「百年の秘密」ナイロン100℃の舞台は、とっても考えさせられる内容でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

舞台「百年の秘密」を観てきました。

 

ストーリーは、

<第一幕>

ずっと昔の良き時代。舞台となるのはベイカー家。どこの国なのかは分からない。長女ティルダは12歳。銀行家で厳格な父ウィリアムと母パオラ、5歳年上の兄エースと暮す館の庭の真ん中には、大きな楡の木が1本。その昔、狼に追い詰められたウィリアムの父は、この木に救われたという謂れがあり、一家にとって大切な存在だ。

 

「どういう訳かあの木には何でも打ち明けたくなるの。だからあの木は誰よりもベイカー家の秘密を知ってるのよ。」

 

楡の木を囲むように、隣人の弁護士ブラックウッド、エースの親友カレル、ティルダの同級生チャドやリーザロッテが集う。ティルダの小学校に転校してきたコナも訪れ、メイドのメアリーは皆の世話で慌ただしい。

 

26年が経ち、ティルダと親友のコナは38歳になった。肺炎で入院していたティルダの退院を祝うべく、家族とコナが揃う。さらにはコナと結婚したカレルに娘のポニー、ティルダと結婚したブラックウッドに息子のフリッツと、久々に館が賑々しい。ティルダとコナは夜遅くまで語り合い、小学校のころの先生アンナの事に話しが及ぶ。彼女たちは26年経っても忘れられない秘密を抱えていた。

 

それから40年。ティルダとコナが亡くなり、半年がたった。56歳になったティルダの息子フリッツは、事業の負債を返すべく館を売りに出す。一組の家族が内見に訪れるが、その態度に納得がいかず、断わってしまう。コニーが現れ、孫娘ドリスとニッキーを連れてくると、2人は4歳ながら、楡の木の行く末を案じ、切られてしまう前に移動させようと根っこを掘り始める。すると、そこに古い何かを見つける。それを見たポニーは、顔色を変える。

 

 

<第2幕>

ティルダとコナ、48歳の春に時代は戻り、どちらの家庭も順調とは言えない。お互いの子供たちフィリッツとポニーは愛し合っており、結婚を考えているのだがコナは決して許そうとしない。何か理由がありそうだ。

 

時は遡り、ティルダとコナは23歳。ティルダの小説出版を祝うべく、エースが宴を催す。幸せを象徴するような穏やかな春の午後。しかし話をする彼らは、それぞれに事情を抱え、問題が大きくなりつつあることを予想させる。

 

78歳となったティルダは、同級生のチャドと昔話に花を咲かせている。しかし会話が噛み合わない。コナも現れたその時、ティルダは衝撃の提案をする。楡の木が大きく揺れた・・・。というお話です。

 

 

あらすじが長くてスミマセン。この舞台、長いお話なんです。何となく「大いなる遺産」っていう小説(映画化もされてます。)っぽい感じかな。内容としては、ある一族の少女が、ちょっとした嫉妬心で隠した手紙によって、100年後、末代までにちょっとした影響が出てしまっているよっていうお話かな。

 

うーん、このお話、どう感想を書いて良いのか・・・。無邪気だった子供たちが、成長して、恋愛をして、結婚して。一族は、どんどん没落していき、その姿を、庭に埋められていた楡の木が、ずーっと観ているというお話です。観客は、自分が、その楡の木になったと同じような気持ちで、この家族をずーっと見ていることになるんです。


お金持ちだった家が没落していく様子が、結構、生々しいし、こういうもんだよなぁと思ってしまいました。銀行家の父親は、自分の後継者として長男の息子は、とても気にしていて、可愛がっているのですが、妹のティルダは、女の子ということで、全く眼中に無いんです。話も聞かないし、娘が何をやっているかなんて、全く知らないというか、知ろうとしないんです。この時代はそうだったのかも知れませんね。

 

 

父親に女だということだけで、虐げられて大人しくしていたティルダと対照的に、コナは、自分で考えて、自分で行動するような女の子で、大人になると、自分で仕事をして、成功して行くんです。だけど、自由に生きるって事は、それなりに責任も付いて来るので、やっちゃったことの後始末は自分で付けなくちゃねって事なのかな。どちらの人生が良いんでしょうね。この舞台を観ていて、どっちが良いのかなぁと考えてしまいました。ま、私は、自分の足で歩いて、自由に生きる方が向いているけどね。

 

そんな女性の人生と、色々な事が絡み合って、一族は、貧乏になっても、楡の木を大切にしていくというお話でした。

 

あ、ごめんなさい。マトモな感想が書けませんでした。これ、だって、面白い舞台だったんだけど、何を書いてよいのか分からないんですもん。とりあえず、面白い舞台だったなと言う事です。

 

 

私は、この舞台、お薦めしたいと思います。長い歴史を感じさせる、重い作品でした。でも、とっても楽しめましたよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「百年の秘密」  http://www.cubeinc.co.jp/stage/info/nylon45th.html