今日は、”ケンタとジュンとカヨちゃんの国”を東京フィルメックスにて観て来ました。![]()
東京フィルメックスで、初めての上映だそうで、ワールドプレミアだったのかな?映画を観た後に、ティーチインがあり、大森監督、松田翔太さん、高良健吾さん、安藤サクラさんがいらっしゃって、みなさんの質問に答えてくれました。観た後のティーチインなので、書くとネタバレになっちゃうからやめます。この模様は、きっとDVD特典とかになるのかなぁ。TVカメラがずーっと撮っていたので、どこかで皆さんも観れると思いますよ。
でも、キャスト3人とも、彼らの行動に共感は出来ないけど、でも、生きるために必死で道を探す姿は、今の自分達も方法は違えど、同じだと思いますとのことでした。
松田君と高良くん、超カッコ良かったです。サクラさんは、撮影のために監督から太ってくれと言われ、8kg近く増やしたそうで、身体が重かったとか痛かったとか言ってました。すごい役者魂ですね。尊敬です。
監督は、撮影中はとても恐かったそうですよ。今日は、微笑んでいらっしゃいましたけど。
で、ストーリーは、
孤児院で兄弟のように育ったケンタ(松田翔太)とジュン(高良健吾)は、電動ブレーカーでひたすら壁を壊すだけの解体現場で働く日々を送っていた。安い賃金に過酷な労働環境、そして陰惨ないじめに遭い、行き場のないいら立ちを募らせた彼らは、兄貴のいる北へ向かうことにかすかな希望を抱いて、旅に出ることにする。二人が旅に出ようとしたとき、カヨという”ブスバカデブ”の女性がジュンを追ってきて、一緒に旅に出ることになった。そんな3人の明日を探す旅はどうなるのか・・・。
というお話です。
一言で言うと、青春ロードムービーなのですが、今の若者の姿を映し出しているようで、なんとなく切なくなるというか、哀しくなるというか、誰かが手を差し伸べてあげれば、すごく良い方向に進んでいたはずなのにという感じでした。確かに、ケンタもジュンも、恵まれた環境で育った訳ではないけど、とっても素直で良い青年なんですよ。でも、それに漬け込んで利用する大人がいて、いじめられて、でもそこから抜け出せないんです。不満が溜まって行き、そして爆発する。それって、今の誰もが持っているキレるって行為ですよね。そんな若者の状況を、赤裸々に描いていました。
彼らの苦しみや悲しみや孤独が、観ているこちらまで伝わってきました。でも、彼らは明るく、なんとなく幸せに、なんとなく穏やかに旅を続けていきます。その反面、内に、そういう苦しさを秘めている感じが表現されていて、すごいなぁと思いました。内に秘めた怒りが、すんごい伝わってくるんです。観ていて、一緒に叫んであげたくなるような気持ちにもなりました。あれは、演技力なのか演出力なのか、判りませんでしたが、でも心に伝わってきました。
この作品、これから色々な映画祭に出品され、来年夏に公開だそうです。期待して良いですよ。
久しぶりに、邦画でも、青春ロードムービーでワイルドな感じの、ステキな作品が出てきたなって感じです。![]()
画像が少なくて、辛いなぁ~。もっと写真出して欲しい!!
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