なぜドゥ―ラになったか | タブーから自由になって、より健康で豊かな月経ライフを! ~バスク在住ドゥーラ 寺本裕美子~

タブーから自由になって、より健康で豊かな月経ライフを! ~バスク在住ドゥーラ 寺本裕美子~

月経、妊娠・出産、育児や更年期。心とカラダの健康について、女性のエンパワメントのためのブログです。

こんにちは!

2児の母、ドゥ―ラのユミコです。

 

 

私は2002年からスペインバスク地方で暮らしていて、

ドゥーラの育成講習もすべてスペインで受けました。

 

「ドゥ―ラになりたい」と望むようになったきっかけは、

2007年の初めての出産後、母になって初めて
 

女性はもっとサポートが必要だ


 

生で体感したからです。


女性の身体の力を発揮できる

お産がもっと増えてほしい

 

これも動機の一つです。

 

 

当時初めての妊娠の時、自分が想像していた

妊娠・出産のあるべき環境と、

 

スペインの、妊娠期にある女性への対応との

ギャップにショックを受けました。

 


初めてのお産、不安と疑問はつきもの。

 

 

 

病院で妊娠が管理されている感覚が、

まず違和感でした。

 

 

検診というより管理ですので、

10分から15分で「はい次!」みたいな。

 

非常にドライな対応、

毎度同じことをするスタッフも面倒くさそう。

とも思いました。

 

 

相談を受ける余裕もなさそうだ。

日本のような親切な対応はあまり見かけないんですね。

(日本は親切ですよね?)
 

 

質問があるんですけど…

どこで聞いたらいいの??

 

 

これが新しい命を迎える

女性に対する医療の対応??!

 

検診へ行く前の幸せな気持ちは、

毎回帰宅の度にかき消されてました。

 

 

なんか不自然。しっくりこない。

どちらかというともう行きたくないかも…!

 

でも赤ちゃんのためには親として行く責任はある。

 

 

 

簡潔に述べてしまいましたが、

 

「病院は妊婦を病人かのように扱っている」 

「正しい情報は自分で探さなければいけない」

「お産に対してネガティブなメッセージが世間に多い」

 

お子さんがいる方で当時の私と

同じ感覚だった女性はたくさんいらっしゃいます。

 

 

 

現在は女性の声が広がって、

より人間的な対応にはなっているし、

 

様々な育成を通して、

見方が変わった助産師さんが増えたものの、

 

現場全体に変化を求めるのはまだ難しい。

 

「お産に向けて、選べるオプションが少ない」

「医療に頼りすぎている」

「女性の身体の力、赤ちゃんの生まれる力を信じていない」

 

というのが、私のスペイン事情における、

正直な印象でした。

 

 

 

一人一人お産は違うもの。

同じ体験が繰り返されることはありません。

 

とてもプライベートで女性として大切なプロセスにある時、

 

心細かったり不安な気持ちを解消したい。

信頼できる誰かに気持ちを聞いてほしい。

心から望む、幸せなお産をしたい。

 

こう感じる女性はたくさんいます。

 

 

それをサポートする仕組みが、

産後も含め今の社会には少ないんですよね。

 

 

病院でお産をするならば、

スタッフとの信頼関係は大事です。

 

でも、出産における医療処置について

検診や産前学級でちゃんと

教えてもらえるとは限りません。

 

 

 

 

オプションをしっかり知ったうえで、

出来るだけ主体的に選ぶお産に臨みたい。

 

産後の生活はどんなものなのか、

赤ちゃんの心身の発達はどんなものか、

母乳育児についての悩み。

 

色々あるけれど、

ゴールではなくスタートである出産は、

 

その後のエネルギーを

大きく左右しうる、身体の軸づくりに関わる体験。

 

 

より幸せに満ちた出産・育児を

体験する権利が女性にはある。

 

自分の気持ちを誰かに寄り添って

聞いてもらうだけでも安心できる。

 

赤ちゃんを育てる為に自信がつく。

 

 

女性とのつながり、周囲の心の支えを

感じながら新しい命を迎える。

 

そう感じられる社会になってほしいのが、

私の気持ちです。

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。