一時中断していたソロアルバムのレコーディングを再開しました。
今回のアルバムの内容は、自分の過去30年の音楽活動の中から、HR系の歌物のセルフカバーベストアルバムで、勿論HR系の新曲も含みます。
現在、自分のギターパートを録っています。
そしてまだ公表する事が出来ませんが、参加ミュージシャンも、大変豪華な方々です。
このアルバムは自分の今迄の軌跡を詰め込んだ集大成で、自分の過去の音楽性に決着を着ける意味もあります。
「長くやってるだけの人っているでしょ?」
「何で正統派じゃなきゃいけないの?」
「そんなだから、そのポジションなんだ」
ある後輩ミュージシャンが自分にこう言いました。
「ああ、これは自分の事を指して皮肉を言ってるんだな…」と。
今でこそ、プロとしての仕事もさせて頂く機会も増えましたが、正直、自分は成功したミュージシャンでは無いし、何十年もやってる割には知名度も低く、世間に殆ど知られてないローカルでマイナーなポジションのミュージシャンです。
いちいち他人に、ましてや後輩ミュージシャンに、そんな嫌味を言われなくっても、自分でもそれは十分、痛いほど理解しています。
今の音楽業界は、勝てば官軍的な風潮が非常に強く、「カネ」「コネ」「ルックス」が成功の条件の9割です。
そんな「悪しき成功例」を鵜呑みにした連中で埋め尽くされていて絶望的な状態です。
自分はそれ以外の1割、「内容」だけでここまでやって来ました。
しかし、時の流れとともに自分の音楽的志向や価値観も変わって来ました。
年齢も重ねたので、自分が現役をやれるのは、せいぜい後10年位のもんです。
ですので、機会があれば出来る限り音源を残して行きたいと考えています。
これからやろうとしている新しいバンドは、今迄自分がやっていたものとは全く違います。
今迄やった事がない、新しい音楽に挑戦します。
しかし新しい事をやる為には、過去の自分に決着を着けなければなりません。
自分の過去を否定していたのでは、ただの逃避になってしまいます。
過去を反省しないと、進歩などありえませんから。
今回のソロアルバムは、納得行くまで決して妥協せずに作業しているので、製作のペースは少しゆっくりになりますが、とてもいい感じで進行しているので、この分だと年内には発表出来るかと思います。