久しぶりの歌舞伎鑑賞です。

歌舞伎座では毎年八月は三部制で、その中に怪談が上演されます。

今年は三遊亭円朝が明治の頃に口演した「怪談乳房榎」(かいだん、ちぶさのえのき)を鑑賞!





先日、主演を務める中村勘九郎他、主なメンバーがニューヨークで上演、成功を収めた凱旋記念公演です。

中村勘九郎さんの三役早替わり、舞台上に滝のセットを組み本物の水を使っての大立ち回り!

亡くなった勘三郎さんに伝授された、完成度の高い芝居です。

まず、怪談といえども笑いあり!

一人三役早替わりの妙、スピード、演じ分けはまるでジャパニーズイリュージョン!

場内は歓声、ため息、拍手の渦です。

おまけに、本水を使用するので、前方席には水しぶきがかかりますね!

そのために、ピニールが配られ、使い方の練習までが芝居中に行われます。

それもニューヨーク版ですのではじめは英語で!

もちろん日本語になりますが、ともかく前方席の方、お着物は避けましょう。

そんな状態なので、歌舞伎座はもはやアミューズメントパークと化しました!

こんなに楽しくて見応えある完成度の高い歌舞伎なら、もっともっとお客様も増えるでしょう。

このように新しい芝居に尽力し作り上げた中村勘三郎さんが亡くなった事が、本当に残念でなりません。

さて、今月はもう一度歌舞伎鑑賞です!

今度は有名な喜劇「たぬき」です。楽しみ~!!!

三津五郎さんが主演ですから、今度こそ久しぶりのご挨拶に伺いましょッと。