前回の続きです。
前回の記事はこちら。
事情聴取と現場検証の日取りが
決まるまでの学校とのやり取りは、
基本、警察と弁護士さんが
行ってくれました。
その間、私は何をしてたかというと。
コンサートへ向けての練習
勿論、怪我をした首は激痛です。
私はストラップでクラリネットを
首から吊っているので、
もうそれですら負担。
でも本番は待ってくれません。
パートナーであるピアニストには
事情を話し、対応しきれなかったら
ごめんね。と。
大丈夫、無理しないで！
カバー出来るところはカバーするよ！
そう言ってくれたのが、
今一緒にユニットを組んでる
加菜ちゃんです。
吹奏楽器なので、どうしても
楽器に息を入れる時、圧がかかります。
それが痛いんですよね。
首を庇いながら吹いてるから
自分が思っている様に吹けない、
表現したい音楽が出来ない。
それが本当にストレスで、情けなくて。
今勤めている小学校の音楽会に
出演させて頂く予定になっていて、
尚且つ、2部は私が責任者でした。
穴も開けられない、音楽会の
1部は子供たちのステージ。
日々の授業では合唱と合奏の指導。
声を上げて指示をしなければいけない、
指揮も振らなければいけない。
首をコルセットで絞めてると、
声が出せないんですよね。
毎日筋肉の緊張緩和剤、
痛み止めを服薬していました。
そしてホントはダメだけど、
指導中、授業中はコルセットを
外しました。そうしないと、
頑張って一生懸命やってる子ども達へ
本気の指導が出来ないから。
指導してる時は、こちらも
必死やしアドレナリン出てるから、
痛みを忘れるんですけど、
ふ…と気が抜けると襲ってくる痛み。
ホントにストレスでした。
その裏で、学内謹慎をしているであろう
私に暴力行為を振るった生徒は
普通に生活しているんだと思うと、
腹が立ち怒りの感情、そして、
それに対してキチンと対処とケアを
してくれなかった学校への不満、
怒り、憤りを感じ続けていました。
心が全く休まらず、眠れず、
食べられずで…
私のベストなパフォーマンスが出来る
体重のボーダーラインはとっくに
切っていました。おかげでスタミナが
全く持たなくてバテやすく…
自分の不注意で怪我をしたなら
あの仕方ない、しっかりしろと、
割り切れるところではありますが、
今回はそうで無いので、どこにこの感情を
ぶつけたら良いのかわからなくて、
めちゃくちゃ情緒不安定でした。
たくさん迷惑や心配をかけた人も居ました。
失ってしまった人やものもあった。
怪我をさせられただけでなく、
私にとって、失ったものは多すぎて。
鬱状態でした。
それでも私が動けていたのは
負けてはいけない
負ける必要はない
やり通さなければならない
やりきらなあかん
といった想いと…
意地と根性
ホントにこれだけでした。
自分の体と心にムチを打ち、
痛みに耐えながら練習をし、仕事をし…
でもそれが出来たのは、
意地と根性以外に
先生の演奏楽しみにしてるね！
と言ってくれていた
小学校の担当してる3学年の
教え子達の言葉でした。
この子達には1回しかない音楽会。
9月、2学期から赴任した小学校。
この子達とは、まだ出会って2ヶ月という
短い期間でしたが、ありがたい事に
懐いてくれて、先生ぇ〜って
いつも寄ってきてくれる。
私にとっては子ども達に会える日は
貴重な癒しでした。
そしてそうやって自分を奮い立たせて
日々を過ごしてると…
警察から連絡が入りました。
現場検証の日取りが決まりました。
11月○日です。で、その日の午前中に
事情聴取を行って、午後現場検証、
その後警察署に戻って事情聴取再開、
そして被害届を作成し出す手続き。
丸1日かかりますが、大丈夫ですか？
大丈夫も何も、
そうせなあかんやん。
という事で、その日は、他校の勤務日と
モロ被りしていたので、
学校に即連絡して有休申請をし、
授業変更はご迷惑をかけるので、
自習課題を作成し送りますので
取り組ませてください。
なので、自習監督の先生の手配を
お願いしました。
課題作るのだって容易な事じゃ無い
勿論、これは「仕事」ですから
課題を作る事はいいんです。
ただ、怪我さえさせられなければ、
貴重な有休を2日分も使う事も無かったし、
余計な課題を作る事もなかった。
ホント、多方面に迷惑をかけたのは
暴力行為を働いたお前のせい
そう面と向かって言えたなら…
状況は変わらないかもしれないけど、
私の心は少しは楽だったかもしれません。
続きます。
