映画「心霊写真」感想(核心に触れずネタバレ有り&ツッコミ) | 鯉太郎&神楽&銀八 3ニャン日和

鯉太郎&神楽&銀八 3ニャン日和

カープと漫画とビールをこよなく愛する主婦が、愛する鯉太郎・神楽・銀八の様子等、徒然なるままに綴ります。



映画の評判は知っていたけど観たことがなかった2004年のタイ映画「心霊写真」。アマプラで鑑賞。
タイでは社会現象を巻き起こすほど大ヒットしたそうです。日本で言うリングの貞子みたいなところかな。
監督は、「女神の継承」のバンジョン・ピサンタナクーン監督。絶対名前覚えられん。「女神の継承」がとても面白かったので、ホラー苦手な夫を付き合わせての鑑賞です。




【ストーリー】

カメラマンのタンは、恋人のジェーンとともに、大学時代の友達の結婚式に出席し、楽しい夜を過ごす。しかしジェーンが車を運転する帰り道、突然飛び出してきた女を轢いてしまう。
ジェーンは駆け寄ろうとするが、タンは逃げるように言い、そのまま逃げ去る2人。
その後、タンの撮影する写真には不気味な影や女の顔が写るようになり、2人の周りで不可解な出来事が続くようになる。ジェーンは轢き殺した女の呪いだと怯えるが、タンが調べても事故の日の夜に病院に運ばれた女はいなかった。あの女は誰だったのか?・・・。




【感想】


2004年の映画なのでだいぶ古いですが、その分、昔の古き良き時代のジャパニーズホラーのテイストが盛り込まれてよき。



ストーリーは、謎の怨霊に襲われる理由を解き明かしていくミステリーでもあります。



若い人は知らんだろうけど、昔のカメラはフィルムを現像に出さんといけなくて、焼き増しをしようと思ったら、ネガを見て枚数を書いてたんよね。時々間違えて違う写真を焼き増ししてたわ。プロのカメラマンに頼んだ記念写真に幽霊の変な影が出て台無しになるって、頼んだ方は大迷惑よね。



主演のタン役の、アナンダ・エヴァリンハムが、凄まじいほどのイケメン。吉沢亮君みたいな、鈴鹿央士君みたいな。夫は長瀬智也に似とると思うと言ってました。どこからどう見てもイケメンです。タイのイケメン、恐るべし。




暗室の洗面台からゴボゴボと女が上がってくるシーン、良かったです〜。
タンが公衆トイレに入ったけどトイレットペーパーがなくて(紙を中途半端に残されるのイラッとくるよね)、隣の個室にペーパーくださいの場面、ビックリしたタンはお尻を拭かずに逃げたに一票。



怪奇現象に見舞われていたのはタンだけではなく、大学の友達が次々と不可解な死を遂げていたんだけど、それをタンが全く知らされていなかったので、仲良さそうに見えて実はタンは嫌われてたんじゃ?と思いました笑。




この現象にはタンの元カノが関係しているのではないかと思い、手がかりを求めて元カノの実家に調べに行くタンとジェーン。元カノの実家に今カノと行くなや。元カノのママの顔の化粧がいい感じに怖かったです。元カノのママの化粧、昔、うちの母方の伯母がしてた化粧の顔に似てて、母が伯母に化粧がおかしいことを指摘したら(実の姉妹なので良かれと思ったらしい)めちゃめちゃ激怒されたというエピソードを思い出しました笑。



後半、怨霊がタンに追い込みをかけるんだけど、ジャンプスケアが盛りだくさん。あらゆる角度からのビックリドッキリなので、志村後ろ!!が、後ろじゃなくてそっちかーい!!とか、素晴らしいサービス精神。ハシゴの場面は秀逸でした。ポラロイドカメラの演出も良かったです。




タンのあのラストも因果応報でスッキリ。いくら顔が良くても、あれは絶対許されんもんね。ずっと被害者ヅラしていたタン、クズ男でした。肩車は斬新!!



ホラー苦手な夫は怖い場面で爆笑してたので、ほん怖が大丈夫な人レベルなら楽しめるはず。当時はもっと恐怖度高めだったと思うけど、20年前の作品なのでそこは仕方ない。

ストーリーの起承転結がテンポ良く、とてもセンスの良い映画でした。





怖くてこんな顔になること間違いなしなのニャ〜!!








ちなみに、劇中に出てくる心霊写真は本物を集めたものだとか。熱量も素晴らしい。
最近、強さにキレがないジャパニーズホラーも原点回帰して頑張ってほしいなぁ。


「心霊写真」、お勧めです!!