映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」感想(ネタバレ&ややツッコミ) | 鯉太郎&神楽&銀八 3ニャン日和

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カープと漫画とビールをこよなく愛する主婦が、愛する鯉太郎・神楽・銀八の様子等、徒然なるままに綴ります。




映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」を観に行きました。



1945年にタイムスリップした女子高生が、特攻隊員の青年と恋に落ちるファンタジーロマンスです。



素直に良い作品だったと思いますが、その上でツッコミ魂がウズウズ。



以下、ネタバレ&ツッコミありの感想です。



女子高生の百合(福原遥さん)は、母親と2人で質素な生活。父親は他人の子どもを助けて死亡。学校でも浮いた存在で、優しい母親にも反抗し、やさぐれていた。母親役の中嶋朋子さん、久しぶりに見ました~。細くて、苦労している母親にぴったり。



母親と喧嘩した百合は、家を飛び出て一晩近所の防空壕跡へ。目覚めたらそこは1945年6月の戦時中の日本だった。


途方に暮れる百合を助けてくれたのは兵隊の彰(水上恒司君)。彰の取り計らいで食堂のツル(松坂慶子さん)のところで世話になることに。彰と同じ隊の隊員たちとも知り合いになる。彰の親友の陽気な石丸には伊藤健太郎君。やっぱり好きなんよね。頑張ってほしいと思う。この映画を見ようと思ったのも、伊藤健太郎君見たさが半分でした。
伊藤健太郎君と水上恒司君は同い年の21歳設定。伊藤健太郎君はともかく、水上恒司君は大人過ぎて21歳には見えんよ〜とずっと思っていたけど、映画の後で調べたら、水上恒司君の方が伊藤健太郎君より年下でした。落ち着き過ぎ。
彰の隊は特攻隊だった。ショックを受ける百合。




彰は百合を真っ白な百合の花畑に連れて行く。百合は彰の妹と同い年の18歳。彰は、妹が自分を「彰」と呼んでいたことを語り、百合も妹みたいに思えるので、「百合」と呼び捨てにしてもいいかと聞く。そして自分のことも「彰」と呼んでほしいと言う。
きょうだいでも名前呼びって、まぁあると思うけど(うちの次男も長男のことはお兄ちゃんとは呼ばずに名前呼び)、あの時代で妹の方が兄を呼び捨てにするって、かなりレアじゃない?出会ったばかりの女子にグイグイ来る彰に、それってそういう手慣れた手口なんじゃ・・・と、オバちゃんは疑ったよね笑。そういえば、ドラマ「真夏のシンデレラ」でも、水上恒司君は気に入った女子をすぐに呼び捨てにしてたわ〜。




百合が道端で出会った孤児に、日本は戦争に負けるのでもう少しで戦争は終わると語っていたら、鬼の形相でやってきた警官の津田寛治さん。さすがベテラン俳優の恐ろしさでした。タイミングよく助けに来た彰。百合の好感度アップ。




食堂のツルは、特攻隊員たちにお腹いっぱい美味しいものを食べてもらいたいとして、かなり無理をして食材費を捻出していた。自分の着物を米に交換してくるよう、百合に頼む。
着物を米に交換した百合は、帰り道で空襲に遭う。一瞬で焼け野原になる町。大事なお米をずっと手に持っていたので、カバンに入れなさいよ!!とずっと気になっていました笑。瓦礫に足が挟まれて身動きが取れなくなる百合。炎が迫ってきてもうダメ〜!!というところで、またタイミングよく彰が登場。間一髪で彰に助けられたが、お米は紛失。だからカバンに入れとけってお母さんあれほど言ったでしょうが〜!!




火の海から逃げる二人。
そして急に場面が変わって、彰が夜の兵舎で、隊員と話す場面になったので、んんん??どういうこと?空襲でツルの食堂がなくなったら、百合は行くところがないし、どうしてんの?と思ってたら、ツルの食堂はほぼ無傷。なんなら暖簾も白くて綺麗でした。てっきりツルが死んだと思ってたので、拍子抜け過ぎてちょっと椅子から落ちそうになったよね。
てか、あの混乱の中、また百合を見つけて助けた彰、絶対百合にGPSつけとるじゃろ笑。水上恒司君、イケメンだけど、瞳が真っすぐ過ぎてストーカー味があるんよね〜。あと、大怪我したかと思われた百合、すごいピンピンしてたね笑。




やっぱり死にたくないと、泣いて逃亡する若い隊員あり、石丸に恋心を寄せる女子のエピソードあり、ツル食堂での最後の涙の食事会あり、なんやかんやで特攻当日。




見送りには行かないと決めた百合だったが、彰が自分宛てに書いた手紙を発見。
居ても立っても居られなくなり、見送りの場所へ急ぐ。
死ぬとわかっていて、みんなに見送られる隊員たちが切なかったです。




飛び立つ彰を追いかけて涙で見送った百合。風にあおられて気を失い、目覚めるとあの防空壕跡だった。
元の世界に戻れた百合。しかも一晩しか経っていなかった。
百合の帰宅に安堵する母親。
百合は、高校の校外学習で、特攻隊員の資料館に行く。
そこには彰が百合宛に書いた手紙が展示してあり、妹みたいと言っていたが、本当は愛していたと書いてあった。恋愛ドラマで妹にしか思えんと言われても、恋愛に発展する確率高いあるある。好きな人に妹みたいと言われたことあっても、諦めるな!!
彰の思いを知り、号泣する百合。百合は、これからの人生に目標を持って生きると決めた・・・。




なぜ百合がタイムスリップしたのかは不明なままでしたが、私は、百合の父親が人を助けて死んでいるので、そういうところから特攻隊員とリンクしたのかなと解釈しました。




感動する場面はあるものの私は泣けなかったけど、泣いてる人は結構いた模様。戦争がいけないということを、若い人に届けることができる作品だったと思います。




やっぱり平和が一番ニャ〜!!







デートで観るにもいいと思います!!