パリから車で走ること約時間。ブルゴーニュの小高い丘の上に、Vezelay(ヴェズレー)と呼ばれる小さな小さな村があります。村の入り口から中心に立つ聖堂まであっという間にひと回りできてしまう本当に小さな村です。
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(↑Google画像より)

この村は、かつて聖ヤコブ(キリストの12使徒のひとり)が辿った巡礼路の出発点のひとつで、信心深いキリスト教徒にとって重要な土地なのだそう。
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そのためか、聖堂に向かう村の坂道の各所で、聖ヤコブのシンボルである帆立貝が見受けられます。

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路面に埋め込まれた帆立貝が巡礼路の道筋を示してくれます(小さな村なのでこれがなくても迷うことなく村の隅々まで歩き回れます)。

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一歩足を踏み入れると、そこはまるで中世の世界。この聖なる村には観光客のほか、大きなリュックをしょって聖地から聖地を辿る巡礼者に出会えます。四国で言うところのお遍路さんというところでしょうか。

特にこの2010年は、聖人の記念日と日曜日が重なる「聖年」というものにあたるそうで、はるかに多くの巡礼徒がこの道を辿るのだそうです。   
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小さな村の唯一の目抜き通りでは、お土産屋さんやカフェ、ワインカーヴがお出迎え。フランス田舎村の看板はとても可愛いハート

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あ、帆立貝グッズ、発見。巡礼者必須アイテムですね。

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素敵な食器やオブジェもたくさん。壊れ物は買って帰れないのが残念だなぁ。
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日本で言う参道の坂道を登りきったところに、ブルゴーニュの大地を見下ろす聖堂に辿り着きます。サント・マドレーヌ・バジリカ聖堂です(このマドレーヌとはマグダラのマリアのことだそう)。マグダラのマリアの遺骸を移送したと主張する聖堂だそうです。なんと、こんな小さな村なのに、この聖堂は、世界遺産に登録されています。ロマネスク建築の傑作です。
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聖堂入口の大きなタンパンに迎えられます。
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大学では美術の研究ばかりをしていたため、上のようなタンパンやこんな柱頭の彫刻にはちょっと萌えます。

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石を組み合わせて作られた聖堂内部は厳かな空間。
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縞模様のアーチの続く身廊。     
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聖堂の裏のテラスに出ると、ブルゴーニュの肥沃で豊かな平野が一望できます。ブルゴーニュワインのためのブドウの栽培も多く見受けられました。今晩はブルゴーニュワイン(せめて一口二口でも!笑)とスキャロップを食べるかな・・

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聖堂へ向かう坂道ですれ違った巡礼者。大きなリュックをしょって、身なりはぼろぼろ。シンボルの帆立貝を見につけているので、一目で巡礼者とわかります。聖堂はその先、すぐそこですよ、頑張って!
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(帆立貝はつけていても巡礼者でなくただの身なりの汚い人だったりして・・・・笑・・)

ベズレー村観光を終え、一路、今晩の宿泊先Beaune(ボーヌ)を目指します。

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続く