無くて七癖    なんて言葉 今ではあんまり聞かないけど

私には けっこう「変なこだわり」がある。と自覚している。

 

特段きれい好きとか よく芸能界で『友達が来たら玄関で裸にして入浴させる』とか

そんな感じの潔癖症業界人?とかの類ではないのだけれど

自分の場合は なんだろうな

漫画本とか楽譜とか教科書でもなんでも 左から1 右に向かって数字が大きい

上中下巻とあれば 左に上巻右に下巻 教科ごとに左から国数英社理副教科…。

洗濯干し終えたら ハンガーとか全部取り込む派で 色や向きをそろえないと

気が済まないし 干す段階では 同じ色同士のピンチで留めないと気持ち悪いw

 

そんな感じで ほんとに どーでもいいこだわりなんだけど

この7年 何十年かぶりに 老親たちと同居して これ結構困ってる。

つか 別に自分のこだわりを強要してるつもりはなく 違くても 黙って直してるんだけど その直してるって行為がまたまた 母だったり父だったりに

気を遣わせているらしい。

    「普通なら ゴチャゴチャになってても そのままにしといてくれるやん」

と指摘されてしまうのだ。確かにそうかも。

 

 

 

結婚して実家を出たのが24歳。バツイチお子有りで親が用意してくれた分譲の団地に住んだのが30歳。

その頃は おそらく家事も不慣れだし 育児も今で言うワンオペで

離婚して1か月ないうちにフルタイムで働くママになったので

家事はほぼ母に任せて 家の中のことは週末にがーーーーーーーってやる生活。

だから あんまり 「変なこだわり」が目立つこともなく

自分でもそんなに気にしては過ごしてなかったけど

職場とか 娘の学習机がひっくりかえってる時 つい片付けて

なんとなく 自分なりのルールがあるなぁって気づいてきてた。

 

実家と自分の家 がそれぞれに存在していたあの頃は

嫁ぐ前まで実家に居て当たり前に過ごしていたはずなのに

仕事から帰って娘を迎えに実家に毎晩行くたびに

「うわっ 玄関に靴ありすぎやん!」

「なんで食器戸棚の扉が半開きやねん・・・」

「あちゃー バスタオル干してる右側のピンチは赤 左側は青 きもちわるっ」

とか 心の中で思っていて でも いちいち直してる暇もなくて

娘のランドセルとか明日の準備やらせなあかんし~って大急ぎで自宅に戻るパターンで あんまり意識になかったみたい。

 

それが この何年かで親もどんどん老いていくし 3人で暮らす中で

いまだに無職(主治医の意見もなかなかOKとは言ってもらえず)で在宅が多い自分に

少しずつ専従みたいな作業が 増えていくわけ。

当然だけど 高所の掃除やLED球の取り換えとかは わたし。

換気口のフィルターに貼り付ける不織布の交換も わたし。

台所や浴室の定期的なガッツリ掃除も わたし。

で 引っ越してきた当初は ベランダで洗濯物を干して乾かす日もたくさんあったけど ここ2,3年は専ら浴室乾燥が主役で ベランダの掃除もお鉢が回ってきた。

 

うんうん。日に日に歳とっていく両親と同居するってことは

そういう暮らしであって 然るべきなのだ。

それには なんにも不平も不満もないの。

ただただ ちょいちょい

  別にいいやんか ハンガーの色がごちゃ混ぜでも~

  玄関に靴がいっぱい出てても 誰も来ないし~

  ユキコがきれいに並べて片付けても どうせパパがぐちゃぐちゃにするわよ

みたいな声が 耳に届くわけ。

それで わたし自身もそんな「変なこだわり」を持っていることに気づいたら

余計に気になってしまい(笑)

『なんとなく気持ち悪くない? バラバラな色が不ぞろいな大きさでしまわれてて』

とか言ってるうちに 我が家の中で 「癖ツヨ人間」にされてしまった。

 

同じ昭和生まれの3人暮らしなのに

娘いわく 「おじいちゃんとおばあちゃんはハヤリの【昭和生まれ老害】世代やな」

らしい。

 

関係ないけど 父の「変な行動」で一番笑っちゃうのが

髪の毛が薄くなった頭が家の中でも寒いからと 年がら年中帽子をかぶっている事。

寝るときとお風呂以外 食事の時もトイレの時もずっとかぶっているのだ。

わたしの「変なこだわり」より父の「変な行動」の方が 探せば面白いかもな…

 

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