かつて シングルマザーになりたてで 社会人復帰３年目
養育費は払ってもらえないし 小学校に通いだした我が子を両親に預けて
連日残業が続き とにかく自分がいま頑張らなければ
離婚したことをせめられるのではないか？
片親にしてしまった我が子の将来を自分が壊してしまったのではないか？
経済的に苦しいと周囲に思われて我が子が友達や地域の中でイジメに遭ったりしないか？
惨めな思いをさせてはいないか？･･･
そんな「もしかしたら～」に怯えて
『めっちゃしんどいし休みたい』
って口に出せない心境でいたとき 私の身体も心も
おそらくキャパオーバーで簡単に壊れてしまった２０数年前。
ネガティブシンキングというのか 生来心配性なうえに
両親の教育方針めいた刷り込みもあって
何事も最悪をまず考えて「備えあれば憂いなし」
を念頭に動くようなオトナに育っていた私は
・今やっていることも完璧にこなさなければいけない
・将来に向けて心配事はなるべくつくらないようにすごさねばならない
・泣き言はいってはいけない
・自分の都合で離婚を選択したのだから両親にも我が子にもこれ以上迷惑をかけてはいけない等々たくさんの無理をしていた。
そして 離婚して７年目くらいに完全なるうつ病患者になっていた。
パニック発作や過呼吸 自傷行為 OD 記憶が飛んだり
多買行動のような問題行動もあり休職せざるを得なくなった。
その頃には養育費の支払不履行を家庭裁判所に申し立てて
別れた夫に催促してもらうという手続きも
「無職だと言い張っている相手からは債権の取り立ても難しくこれ以上なすすべがない」と裁判所がさじを投げ
そのくせ 面会交渉権だけは主張して「会わせろ」
と言ってくる元夫のやり方にも付き合いきれなくなり
月収は減り経済的不安が半端ないのに養育費も最初の１年半受け取れたきり
毎月時効がやってきて請求できなくなる事態に
なすすべもないという事実が 私をどんどん不安のどん底・心配しかないトンネルへと追いやっていった。
眠れない。
ほんとに真夜中１時でも鳥の鳴き声ひとつが気になって眠れない。
朝が来ても起きられない。
子どものために学校に行く支度をしてあげなくちゃと思うのに
カーテンすら開けられない。食べたくない。お風呂にも入るのが面倒で･･･
病院以外外出できなくなった。乗り物恐怖や広場恐怖もあって
頑張って両親が買い物なんかに連れ出してくれても
それっきりもう行かないって感じでこもりっきり。
いま考えると あのときの出口のない暗くてさみしい空間に独りでいる感覚は
その後数年つづくわけだけれど ほんとうに辛かった。
わけがわからない怖さだった。そしてそのことを
どう表現していいか 誰かに伝えたくてもうまく言えなかったし
言葉にするのは無理だった。
母一人子一人で 近くに両親が住んではいたけれども
よく 我が子はぐれたりしないで成人してくれたと思う。
子どもがいてくれたから生きてこられたし
死にたくなったことも何度もあったけれど思いとどまれた。
そばにいてくれる 声をかけてくれる
それだけで救われていたと今ならわかる。
当時はわかっていなかった。
コロナ禍でパートも辞め
ふたたび無職でずっと家にいる状態がつづく毎日を３年ほどすごしているけど
やっと歯医者さんに行ったり たまに父の車を運転して
家の用事ででかけたりできりうようになり
なにより最優先で身体が動くのは 我が子からのヘルプ要請だ。
〇〇（自分にとっては孫）が熱を出したから手伝いに来てほしい とか
□□の遠足についていくからほかの兄弟の留守番たのみたい等々
そうやって 頼ってもらえることが 一番うれしかったりする。
まだ トンネルから抜け出たとの自覚はないけれど
目の前に高い壁がある気もするけれど
何年もかけてちょっとずつ どん底から上へ向けて進み
登れなかった高い壁もだんだん低く感じられるようになったかと思う。
私の場合 うつ病に罹患したことだけが友人知人らが離れていった理由や
原因ではないかもしれない。最近になってつくづくそう感じる。
一時期 かかっていた医師から
「うつ状態にあるのは間違いないけどパーソナリティ障害や適応障害
その他にも性格や生い立ちなどが複雑に絡んでる気がする」と言われていた。
休業補償や障碍者認定やらの制度認定の要件に
人格障害が含まれないゆえに私についた診断名は「うつ病」だったけれど
つまるところ 詳細に医学的見知からはそれだけではないということらしい。
だからなのかな
うつ病はお薬のんで 規則正しい生活して
休養とって回復したら治る病のはず。
が 治ってないな･･･
自分の心や身体や精神に なにが起こっているんだろう。こんなにも長く･･･