こんにちは! ゆきです。

 

今日は中秋の名月。

朝起きたときは、晴れやかなお天気で、秋というのに初夏?のような清々しさを覚え、今日はきっと月が見られるとわくわくして仕事に行きました。

しかし、夕方雨が降り、空はすっかり雲で覆われてしまって、月を見ることは叶いませんでした。今日は心の目で見るしかないですね。

秋は空気が澄み、月や星が一層綺麗に見られる季節なので、わたしは秋の夜空が特に大好きです。月がご馳走になるくらいの季節だったのにな…残念です。

 

さて、今日は月にちなんで記事を書こうかと夕方くらいに思いまして、…何かないかなと考えていましたが、月というと最近は和歌にしか思考が飛びませんで(笑)、百人一首にもいくらか月を詠んだ歌があります。

ぱっと浮かんだのが、紫式部の

「めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな」

でした。

久しぶりの友人に会ったと思ったのに、月が雲にすっと隠れるがごとく、あなたは行ってしまったよ…みたいな歌だったかと思います。

今は人工的な光で夜も明るく、月夜にぱっとわかる程度の光しかない場所を探す方がおそらく難しいでしょう。(わたしの住んでいる場所なら、まあできる気がするが(笑))

 

昨年の大河ドラマ「光る君へ」では、この友を道長さんに見立てて筋立てていて、ロマンティックでした。個人的には、宮廷で働いていた紫式部には女性の知り合いが多かったでしょうから、女性の友だちだと解釈して読む方が自然だと思いますが、月はロマンティックな情景を思い起こさせるだけのものだと思うので、大河ドラマの描き方も好きです。

 

そう言えば、夏目漱石さんが

I love you.

を「月がきれいですね」と和訳したというのもすてきだなと思っています。

照れ隠しみたいな感じもありますが、好きな人と月を一緒に見ることが、すでにその人への愛情を表しているのだと考えると、この意訳はとてもすてきです。

 

今日は月にちなんで、ちょっと書いてみました。

他にも書けることがいくらかありますが、このへんでやめにしておきます。

読んでいただきありがとうございました♡