こんにちは!ゆきです😊


来週半ばに阿部智里さんの八咫烏シリーズ最新刊「亡霊の烏」が発売するので、引き続き復習として既刊本を読んでいます。今は「追憶の烏」を再読しています。「追憶の烏」は3回目なので、覚えている箇所もありますが、初回と2回目と比較すると、雪哉が雪斎になったときにどうしてあのような行動をするに至ったのかが少し輪郭が見えてきたように思います。八咫烏シリーズの前半は、割と雪哉視線で話が動いている印象を受けましたが、後半は雪斎が何をどう考えているのかがあまり明かされていないように思います。あくまでも周り(凪彦、はじめ、長束を始めとする長束陣営、紫苑の宮)から見た雪斎が描かれていますが、彼の本心はわからないんです。

初読で登場人物たちがどんなことを思い行動しているのかをすべて理解できるに越したことはないのでしょうが、繰り返し読むことで、同じ本を読んでいても視点が少し変わってくるような感覚をしばしば覚えます。私はそのような感覚が結構好きです。きっと最新刊を読んだら、既刊本の見え方も今とは異なってきてしまうでしょう。

例えば、ハリー・ポッターシリーズのスネイプ先生の真意が明かされる最終巻を読む前と読んだ後だと、スネイプ先生の見え方が変わってくるので、「あの時あの行動を取ったのは、こういうわけか!」となる感覚に似ています。


個人的には、雪哉の心が救われるような終わり方をしてほしいなと思いますが、それには紫苑の宮との関係も大きく関わってくるように思います。

「追憶の烏」で夜桜を見る2人が微笑ましくて、そんな風に2人が分かり合えるといいのになと思うばかりです。


それにしても、小説家の方たちはどうやってネタを思い浮かべて広げていくのかと、面白い作品を読むたびに思います。


今回はここまで。

読んでいただきありがとうございました💓