こんにちは! ゆきです!
今回は「The Music Man」の観劇感想です。
わたしが舞台観劇をするのは約6年ぶりで、随分時間が経っていたんだなと思いましたが、
今回は地元で公演があると知り、チケットも取り扱いをしていたので、行くことにしました。
主演はトニセンの坂本昌行さん。
これと言って彼のファンではありませんが、歌やダンスがうまいと聞いたことがあったので、せっかくなら見てみたいなとミーハーな気持ちで観に行きました(笑)
以下ネタバレ含む感想です。
舞台は1912年のアメリカ。1912年と言うと、第一次世界大戦目前ですね。
当時は行商人が足で街に行きセールスをしていたそうですが、汽車が出てきたことで人々が地方と都会を行き来できるようになった時代だそう。
主人公はハロルド・ヒル教授。彼は街にマーチングバンドを作り、楽器や譜面などを売りつけ、実際に指導する前に街からとんずらする詐欺師。彼は自分の商売のために、トラブルを作り出し、商売をしやすい環境を作ります。
これがいわゆる「マッチポンプ」。火のないところに煙が立たないなら、火を自分で作ればいい、そういう発想ですね。
この「マッチポンプ」的な手法は、なにも演劇の中だけのことではなく、現実にも起きているんですよね。ただ、こういう演劇で見せられることで、「そんなことあるかーい!」的な感じに思わせることも出来るので、なかなか巧妙だなと思うわけです。
今回のミュージカルで感じたことをいくつかまとめてみます。
・自分の目で見たことや感じたことを信じること
ハロルド教授は、商売の手法からセールスマンたちから嫌な奴だと思われており、直接会って話したわけでもないのに、噂話を鵜吞みにして「ハロルド教授は詐欺師だ」と言ってまわります。実際に彼が詐欺師であったとしても、噂話だけで判断するのではなく、まして実際に関わったのなら、自分がその人に対して感じたことを信じればいいんじゃないのかとわたしは思っています。
ちょうど劇中のマリアンはそういう人物で、ハロルド教授が嘘をついていることを知りながらも、自分が実際に見ている彼を信じて接しており、劇最後で詐欺師だと責められているハロルド教授を救おうと、聴衆に自らの考えを訴えます。そのマリアンの気持ちに心動かされ勇気を持った町民たちは、町長に自分たちの意思を表明し、ハロルド教授はおとがめなしとなります。
もしかしたら、自分を信じることが出来ない人たちが思っているよりも多いのかもしれません。誰かの言ったことに基づいて行動している限り、そこには「誰かがそう言ったから」と責任逃れが出来るように思えますが、そうではないのです。自分の考えに基づいて行動してもしなくても、それを選んだのは他でもない「自分」なのです。自分の感じたことを信じ切ることができると、文字通り「自信がつく」のです。だから、活き活きと過ごすことが出来るようになる。
マリアンの姿から、自分の見たことや感じたことを信じる大事さを改めて感じました。
・自分の意思で行動する民衆には、権力は何もできない
権威や権力のある人を怖いと感じたり崇めたりする人たちは、きっと自分の意思で行動することが出来ない人たちがいるとわたしは思っています。「権威のある人が言ったから安心だ」「あの人が言っているのだから正しい」「あの人には逆らえないから従うしかない」…これらは自分ではない「誰か」が自分の代わりに何をするのがいいのかを決めるということです。権威や権力に依存する限り、民衆は彼らの言うがままです。しかし、この劇最後では、町民それぞれが自分の意思を町長に行動で示しました。数ではないけれど数なんです。町民それぞれが町長の考えとは合いませんと示すと、町長は何も出来ないんです。
対立する必要はない、ただスッとエネルギーを引かずに自分の考えを表明すればいい。
そこには、誰かの意思ではなくて、自分の意思があればいい。
・「間」があまりない
これは舞台の中身とはあまり関係はありませんが、日本語の会話では当たり前の「間」が全然ないんです。
とめどなく会話が展開され、音楽も人々が声をかぶせるように言葉が展開され、なかなか聞き取ることが大変でした(笑)
最近、Kevin’s English roomで 日本語と英語の違いの動画を見ていて、英語は間を嫌う傾向があると話していました。確かに英語の会話はかぶせるような話し方をしているイメージがあります。だからかな~なんて思いました。
また追記するかもしれませんが、一旦ここまで。
読んでいただきありがとうございました✨