大崎由希のよりみち☆シネマ #34『カミハテ商店』

みなさんこんにちは☆
とうとう裸足では寝られない季節がやってまいりました。
人の温かさが恋しい寒さです。

さて、そんな夜にご紹介したいのは、
人って？
そんなことを考えてしまうこの映画。





『カミハテ商店』








小さな港町、上終(カミハテ)。
自殺の名所となってしまった断崖絶壁の近くに立つ一軒の古い商店でひっそりと暮らす千代。
自殺者は、必ずそこでコッペパンと牛乳を買っていくという。
彼女は死にゆく人を決して止めず、
ただ見送った人の靴を崖から持ち帰っていた…



山本起也監督が京都造形芸術大学映画学科から立ち上がったプロジェクト、
北白川派を率いて撮られた作品です。

高橋恵子さんの、なんと23年ぶりの主演作。
弟役には寺島進さん。
カミハテへ向かうバスの運転手役には、あがた森魚さん。

人の強さ。勝手さ。エゴ。誰かが生きること。死ぬこと。
理解できる他人のことなんてそんなに無いけれど、
ただ漠然と、でも深く、考えてしまう作品でした。



そして今回のよりみちポイントは、
そのロケ地☆

場所は島根県隠岐（おき）島。

作中には自殺の名所として出てくる島前の断崖ですが、
映像で見ても本当にとても美しくて、息をのんでしまうほどでした♪

ロケも地域の方々の全面的な協力によって成し得たもので、
そこには深い絆が生まれたそうですよ☆




公開は11/10渋谷ユーロスペース他♪
皆様もぜひ足を運んでみてくださいね☆


それではまた、素敵な作品に出会えますように！

大崎由希