大崎由希のよりみち☆シネマ #41『情熱のピアニズム』
みなさんメリークリスマス☆
クリスマスを彩るには、素敵な食事とイルミネーション。
そして音楽☆
今夜ご紹介する映画は、
音楽が好きならぜひみていただきたいこの映画。
一人のピアニストの生涯を追った103分間のドキュメンタリーです。
『情熱のピアニズム』
ミシェル・ペトルチアーニというジャズピアニストをご存知でしょうか。
1962年フランスの音楽一家に生まれ、一日中音楽を聞いて育ち、4歳の時にはテレビで見たデューク・エリントンに憧れてピアニストになることを決意。
しかし、天才的な音楽の才能を持って生まれた彼には、決定的に人と違う点がありました。
骨形成不全症というガラスのような骨の病気を持ち、全身を骨折した状態で生まれ、どんなに成長しても身長は1メートル程しかなかったのです。
それでも何度も骨折を繰り返しながらピアノを引き続け、8歳で初舞台を踏み、13歳でプロデビュー。
多くの著名なミュージシャンに認められ、ついには名門ブルーノート・レコードとヨーロッパ出身として始めての契約を交わし、その名を世界中に知らしめます。
そんな彼は病気に対して決して悲観的にならず、いつも陽気に、女性を愛し続け、また常に女性問題を抱え(笑)様々な事に挑戦し続けました。
“時間がない”。だから普通の人間にはついていけないほどの貪欲さで何にでもチャレンジしていったのです。
1998年、コンサートは年間200本を越え、ツアー先で肺炎にかかり急逝。
いつまで持つかわからない。そう言われ続けて人生を駆け抜けた天才ピアニストは、36歳でその生涯に幕をおろしました。
さて、そんな今回のよりみちポイントは。
私がミシェル・ペトルチアーニに出会ったのは、通っていた音楽大学(ジャズ科ドラム専攻でした)の『最新ジャズ事情』なる授業でした。
初めて見たコンサート映像は、それが結果最後の来日となった、ブルーノート東京でのライブ。
CDにもなっていますが、『Trio In Tokyo』というその録音に出会って、悩んでいた私にジャズの面白さを教えてくれたきっかけになりました。
トリオのメンバーは、現在上原ひろみさんとツアーを回っているアンソニー・ジャクソン(b)と、世界的ドラマーのスティーブ・ガッド(ds)。
生の演奏がもう二度と聞けないのは本当に残念ですが、ジャズでありながら独特な世界観を持つそのアグレッシブな演奏スタイルは、「ジャズってなんかとっつきにくいしよくわかんないなぁ…」という方に、ぜひ一度聞いてみていただきたいと思わせてくれるものです。
「人と違う自分を誇りに思う。」
生まれつき致命的な病気を抱え、なおそう言い切る身長1メートルの偉大なピアニストに、一体どれだけの人が勇気を与えられたでしょうか。
ジャズが好きかどうかは問いません。
みなさまにもぜひ、出会っていただきたい作品です。
それでは、
また素敵な映画に出会えますように。
大崎由希
![20121226-040423.jpg](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fwww.luck-you.jp%2FSIR%2Fwp-content%2Fuploads%2F2012%2F12%2F20121226-040423.jpg)
クリスマスを彩るには、素敵な食事とイルミネーション。
そして音楽☆
今夜ご紹介する映画は、
音楽が好きならぜひみていただきたいこの映画。
一人のピアニストの生涯を追った103分間のドキュメンタリーです。
『情熱のピアニズム』
![20121226-035106.jpg](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fwww.luck-you.jp%2FSIR%2Fwp-content%2Fuploads%2F2012%2F12%2F20121226-035106.jpg)
ミシェル・ペトルチアーニというジャズピアニストをご存知でしょうか。
1962年フランスの音楽一家に生まれ、一日中音楽を聞いて育ち、4歳の時にはテレビで見たデューク・エリントンに憧れてピアニストになることを決意。
しかし、天才的な音楽の才能を持って生まれた彼には、決定的に人と違う点がありました。
骨形成不全症というガラスのような骨の病気を持ち、全身を骨折した状態で生まれ、どんなに成長しても身長は1メートル程しかなかったのです。
それでも何度も骨折を繰り返しながらピアノを引き続け、8歳で初舞台を踏み、13歳でプロデビュー。
多くの著名なミュージシャンに認められ、ついには名門ブルーノート・レコードとヨーロッパ出身として始めての契約を交わし、その名を世界中に知らしめます。
そんな彼は病気に対して決して悲観的にならず、いつも陽気に、女性を愛し続け、また常に女性問題を抱え(笑)様々な事に挑戦し続けました。
“時間がない”。だから普通の人間にはついていけないほどの貪欲さで何にでもチャレンジしていったのです。
1998年、コンサートは年間200本を越え、ツアー先で肺炎にかかり急逝。
いつまで持つかわからない。そう言われ続けて人生を駆け抜けた天才ピアニストは、36歳でその生涯に幕をおろしました。
さて、そんな今回のよりみちポイントは。
私がミシェル・ペトルチアーニに出会ったのは、通っていた音楽大学(ジャズ科ドラム専攻でした)の『最新ジャズ事情』なる授業でした。
初めて見たコンサート映像は、それが結果最後の来日となった、ブルーノート東京でのライブ。
CDにもなっていますが、『Trio In Tokyo』というその録音に出会って、悩んでいた私にジャズの面白さを教えてくれたきっかけになりました。
トリオのメンバーは、現在上原ひろみさんとツアーを回っているアンソニー・ジャクソン(b)と、世界的ドラマーのスティーブ・ガッド(ds)。
生の演奏がもう二度と聞けないのは本当に残念ですが、ジャズでありながら独特な世界観を持つそのアグレッシブな演奏スタイルは、「ジャズってなんかとっつきにくいしよくわかんないなぁ…」という方に、ぜひ一度聞いてみていただきたいと思わせてくれるものです。
「人と違う自分を誇りに思う。」
生まれつき致命的な病気を抱え、なおそう言い切る身長1メートルの偉大なピアニストに、一体どれだけの人が勇気を与えられたでしょうか。
ジャズが好きかどうかは問いません。
みなさまにもぜひ、出会っていただきたい作品です。
それでは、
また素敵な映画に出会えますように。
大崎由希