criticalは「危篤の」とか「批判的な」だけじゃない | 非リケ女の毎日が技術翻訳

非リケ女の毎日が技術翻訳

元商社OLがフリーの翻訳家に転身。
双子の娘も生まれ、毎日、技術翻訳と育児に追われています。
英語や技術について、それから育児について、いろいろ書きます。

criticalの訳語として、良く知られているのは

 

He's in critical condition. 

彼は危篤状態です。

 

とか

 

We have faced a critical situation.

僕らは危機的状況に直面した。

 

とか

 

She wrote a critical review about the movie. 

あの映画に対して彼女は批判的な書評を書いた。

 

 

かと思いますが…

 

 

今回担当した技術文書に、「臨界点」という言葉が出てきて、

これをcritical pointと訳すのだと知りました。

 

 

どうして「臨界」と「危篤」「危機」「批判」などの意味が

同じ単語なのだろうと考えてみたのですが…(´ε`;)ウーン…

 

 

というか、そもそも「臨界」って何…(υ´Д`)

 

すみません…非リケ女なもので…( ̄_ ̄ i)

 

 

「臨界」とは、

物理的・化学的変化を起こした物質が、

ある状態から別の状態へと変化する、その境目。

 

 

だそうです。

 

 

そうか…

 

 

「臨界」はAという状態とBという状態の境目、

「危篤」や「危機」は生と死の境目、

「批判」は良し悪しの境目、

 

だから同じ単語で表現できるのかな…??

 

criticalの語源はギリシャ語のkritikosだそうで、意味はjudgeだそうです。

judgeは良し悪しを判断することですから、「批判」という意味が最初にあり、

「危篤」や「危機」、「臨界」などの意味に派生したのかな…??

 

 

と、勝手に納得してみました。