ワクチンの抗体価検査結果 | 諭吉&杏のとことこ日記

先週、諭吉のワクチン抗体価検査に行って来ました。


混合ワクチンを毎年のように接種しないとダメだと思っている


飼い主さんが多いと思いますが、本当にそうなのでしょうか?


昨年、ホリスティック獣医師である本村伸子先生の毎年アメリカで行われれている


ホリスティック獣医学会の報告セミナーでワクチンについて教えていただきました。


毎年のワクチンって実は日本だけなんですよね。




1997年5月、アメリカのワクチンに関するシンポジウムでは


ワクチンの接種の間隔は3年以上にすべきで、


毎年の抗体価検査をして結果次第で予防するという結果に至ったそうです。


ワクチンは病気やウィルスに対しての大きな防御策ですが


反対に犬の体にはかなりの負担と危険性もあります。


今までは全く異常はなかったけど、今回で突然アレルギーが発症したという例が


ほとんどです。重症な場合、アナフィラキシーショックを起こすわんちゃんもいます。


抗体価検査をして抗体価が充分あればワクチンを接種する必要はないのですよね。



諭吉の場合、6種混合は平気だったのですが9種を接種した時に


アレルギーではなかったのですが、危険な状態が2時間ほど続いたことがありました。


その翌年に、6種と3種を3ヶ月以上日を置いて接種したのですが


3種の方に問題があったようです。


その時は、私もまだワクチンについてあまり知識もなく無知でしたが、


ワクチンについての疑問はありました。


昨年、ホリスティック獣医師の本村伸子先生のセミナーを受けたことと、


今回の検査に伴い、いつもお世話になっている諭吉の主治医に


ワクチンについてお話を聞いたところ、解決方法もあるということで


今回、初めて抗体価検査を受けてみました。




動物病院によっては、毎年のワクチン接種は大きな収入源のひとつなので


検査を拒む獣医さんも少なくないそうですが、諭吉の主治医は


こうした事に前向きな獣医さんで本当に良かったと思います。




諭吉が最後に6種混合ワクチンを接種したのは、


2012年7月31日です。


去年は接種しませんでした。


抗体価検査をしたのは、今年の3月18日ですので


中、596日 、1年7ヶ月19日間です。


その間、どれだけの抗体価が残っているのか結果が出ました。








その前に検査をしたのは、コアワクチン(全ての犬に必要な要ワクチン)3種と


アデノウィルス2型の計4つです。


他のノンコアワクチンは本来、状況や環境に応じて接種するもので


中には犬種や小型犬にには進められないワクチンもあるということです。



諭吉の検査結果を詳しく書きますとこうなります↓





                        検査結果     A           B


ジステンパーウィルス抗体(CDV)    320倍  160~320倍   640倍以上


パルボウィルス2型抗体(CPV-2)   640倍  40~80倍     160倍以上


アデノウィルス1型抗体(CAV-1)    10倍   40~80倍     160倍以上


アデノウィルス2型抗体(CAV-2)    140倍               40倍以上


A:現時点では防御可能な抗体価ですが、1年以上の効果を期待するには
  もう少し高い抗体価が望ましいと思われます。


B:発症を防御できる抗体価です。



最後のワクチンから1年7ヶ月半以上も経っているにもかかわらず


パルボウィルス2型やアデノウィルス2型は充分な抗体価があります。


ジステンパーウィルスも、1年以上の効果は期待できないということですが一応足りています。


もっとも少なかったのは、アデノウィルス1型ですね。


できれば、アデノウィルス1型だけ単品で接種して欲しいのですが


今はまだこのウイルスの単品接種は無理との事。


私が心配しているのは、まれにですがワクチン接種をしても


抗体価のできないワンちゃんもいるそうです。


ワクチンのリスクを背負って接種しても、それでは意味がありません。


諭吉の場合も、もう少ししっかり確かめたいので


本日、諭吉は6種混合を接種しましたが


1年後にもう一度抗体価検査をしたいと思います。



諭吉も明日で6歳になります。


まだ、早いですがこれから老後を迎えるためにも


ワクチン接種というのは大きな体の負担にもなるので、


抗体価を知ることで軽減してあげることもできるかもしれません。