ポリーニが亡くなりました
ブログ等を拝見すると、その評価はマチマチですが、我々の世代にとっては名ピアニストであったことは間違いありません。
パスピエがポリーニという名前を知ったのは、あのショパンの練習曲集でした。
あれは駄耳のパスピエにとっても衝撃的だった!
ちょうどポリーニの演奏を知る前にオロスコというピアニストの同じ曲のLPを買ってばかりだったので悔しい思いをしたものでした。
ただその後のポリーニというとパスピエの好みとは違ったジャンルの録音が多く、またベートーヴェンの後期のソナタを聴いてもピンとこなかったこともあり、LPやCDを買うこともなく手持ちは少なく、当然この曲はポリーニで聴きたい、というものもありません。
そんなポリーニの演奏ですが、一つだけこれはいい、そう思ったのがシューベルトの「冬の旅」
F.ディースカウと共演したザルツブルク音楽祭でのライブをエアチェックしたものです。
これは正規盤が出ていますね
パスピエは歌物が苦手で、あれこれと言う資格はないのですが、このエアチェックした「冬の旅」だけは聴くことがあるのです。
聴くといってもディースカウの歌よりもポリーニのピアノのほうです(^^ゞ
ここで聴けるポリーニの鋭い打鍵のピアノは鬼気迫るものがある、訴えてくる力の強いものを感じさせます。「冬の旅」というと他には同じディースカウがブレンデルと共演したものしか手元にありませんが、こちらを取り出すことは殆どないのです。
まぁ歌物苦手のパスピエが歌ではなくて、そして好きとはいえないポリーニのピアノに惹かれて「冬の旅」を聴く。。。というのが皮肉ではあります
参考までに最後の「辻音楽師」をアップしました