バッハの鍵盤曲で最初に聴いたのはグールドの「インヴェンションとシンフォニア」でその頃はそればかりを聴いていましたが、今はというと好きなのは「パルティータ」と「フランス組曲」、「イギリス組曲」。そしてやっぱり「平均律クラヴィア曲集」になります
好きだといっても例えば第1巻を全部聴くということはしなくて(できない)
数曲を聴くだけ、ということが殆どです。(^^ゞ
確か吉田秀和さんも「この曲集は全曲を演奏(聴く)することを前提として作曲されていない」そんなことを何かで読んだ記憶があります。
今回は第1巻から数曲、LPならば片面に収まるくらいの時間。
演奏はリヒテルのピアノによるもの
パスピエはチェンバロでの演奏は好きでないので!(^^ゞ
これを最初に聴いた時は、明瞭度に欠ける録音と余りにロマンティックな表現を受け入れることはできなかった。なにしろ当時はバッハといえばグールドのノンレガート奏法に洗脳されていましたから(^^ゞ
しかし時がたち、歳を重ねていくと、このロマン的なバッハがとても魅力的になり50過ぎてからはグールドと逆転してしまいました。
今回もPCオーディオで聴いたのですが、ある面ではメイン・システムで聴くより魅力的な音でバッハを聴くことができました。
オーディオ的にいうとメイン・システムのほうが正確であるとは思うのですが、何か一種独特の響き、余計な付帯音かもしれませんが、それがプラスに働き美しい音を聴かせてくれたのかもしれません。このスピーカーがピアノをこれほど魅力的に聴かせてくれるとは!
いや~オーディオって理屈ではない面白さがありますね(^_-)-☆