いつも訪問させていただいているfairchild670さんのブログ
こちらでカラヤン指揮のマタイ受難曲が取り上げられていました
そういえばパスピエは同曲をしばらく聴いていないな~
もう数年前のお正月にリヒターの演奏をDVDで、その時は全曲を通して聴いたのですが、その時からご無沙汰だったことに気づき、同じカラヤンの演奏で聴いてみることにしました。
と、いっても今回は全曲を通して聴く根気がなかったので、飛ばし聴きです(^^ゞ
ソースはCDではなくて、ずいぶん昔に買ったミュージック・カセット
当時はブック・カセットと呼ばれていたものです。
これをデータ化したものをPCにコピーしての、いわゆるPCオーディオで聴きました。
マタイというとまずリヒターの演奏が挙げられると思うのですが、このカラヤンのマタイはリヒターとは対極にあるでしょうか?
ネットでこのカラヤンのマタイの黒田恭一さんのライナーノートの(多分)一部があったので引用させていただくことに。
「このカラヤンの「マタイ」はあの(リヒターの録音の)エッチングの線のするどさはない。しかし、墨をたっぷりしみこませた毛筆によった書のゆたかさと確実さとがある。この演奏では誰ひとり、いきりたっていない。しかしだからといって、もし、この演奏を甘いといったら、それは違う。涙で頬をぬらしている人だけが悲しんでいるわけではない。」
「真実は低い声で語れ、というではないか。カラヤンは、余分な身ぶりをできるかぎりさけ(中略)、ひとつの悲劇を、音を通して、聴者の心のうちで具現させようとしている。」
「ヴェリスモ・オペラを指揮する時の、あのカラヤンの、すべてをほとんどむきだしにする演奏のしかたと、ここでの演奏とでは、またなんとちがっていることか(中略)。このカラヤンの「マタイ」がこういう演奏になったのは、カラヤンだからというよりも、むしろ作品が「マタイ」だから、というべきだろう。」
実は以前CDを持っていたのですが録音を含め好みとは違っていて手放してしまったのですが
今回、飛ばし聴きながら聴いてみると、なかなか素晴らしい
特に以前はモヤモヤ感を感じさせた録音ですが、カセットのコピーながら、これはCDで聴いたらいいんじゃないか、特に音場感が良さそう、パスピエのこ好みかもしれない。
CDを買い直して、改めて新しい年にカラヤンのマタイを全曲聴いてみよう、
そんなことを思わせくれたカラヤンのマタイ受難曲でした
という訳で今年のブログは今回でおしまいです
来年も宜しくお願いします
皆様、良いお年を!