バッハのいわゆるクラヴィア曲で一番最初に聴いたのは「インベンションとシンフォニア」 御多分にもれずグールド盤でした。
これがとても面白かったので「平均律」のほうも同じグールドの演奏を買ったのですが、パスピエには「インベンション」のほうが面白くて取り出すのはこちらのほうが多かったです。
CDではグールドの他にケネス・ギルバート盤を買ってみましたが、
パスピエは演奏、というよりもチェンバロよりもピアノでの演奏が好みだったようで聴くのはグールドのほうばかりでした。
因みに現在でもバッハのクラヴィア曲を聴く時はピアノでの演奏が殆どです
さて、「インベンションとシンフォニア」
実はグールド盤よりも沢山聴いてきたし、今も好んで聴いているのが
ジャック・ルーシェ・トリオによるジャズ・アレンジ盤なのです。
このLPは2枚組のいわゆるベスト物で「インベンションとシンフォニア」からは5曲しか収められていないので全曲盤とは比較にならないのですが、購入以来、もう50年近くなると思いますが、飽きもせず、聴き続けています。
バッハの音楽がなんの違和感もなく溶け込み、楽しい
単にバッハの原曲をジャズ風にアレンジしただけではなく
新たな面白さを吹き込んでくれた、そんな思いで
パスピエにはオリジナルで聴くよりも好きなのです
ジャック・ルーシェはCD時代になってからも同じ趣旨のものを録音していて
イタリア協奏曲やハ長調のインベンションが再録となっています
当然、音はずっと良いのですが、
演奏自体の面白さは
言葉で表現は難しいのですが・・・
思い入れのせいかもしれませんが、旧録音には敵わない気がします
再録音って、たいてい旧録音に及ばないことが多いようです
ハ長調のインベンションです