ハイドンのピアノ・ソナタ 第49番変ホ長調 Hov49
 

この曲はヤフー時代に一度取り上げていたと思うのですが再登場
ハイドンのピアノ・ソナタでは、聴いた範囲での話ですが、一番好きなソナタです。
CDはグールドの歯切れの良い演奏、ブレンデルのオーソドックスな演奏、それぞれが録音も良くて気に入って聴いていたのですが。。。

最近はホロビッツのものを聴いています。
実はこのBOXセットを買ったのはだいぶ前のことなのですが、この曲が収められていることがわかりませんでした(^^ゞ、
文字がとても小さいのです(。・ω・。)


これはホロビッツ最後の録音のようで、この録音の後、間もなく亡くなりました
 

このホロヴィッツのハイドン
全3楽章、もちろん素敵なのですが
特に気に入っているのが第2楽章のAdagio e cantabile
ハイドンとしてはペダルを多用したダイナミックでロマンティックな演奏。
まるでショパンのバラードでも聴いているような錯覚に陥いってしまうくらいなのですが、その芳醇な、これぞピアノ!というような響きには抗しきれません。
ただただ聴き入ってしまう、陶酔的なハイドンで、俗に言う麻薬的な魅力があります
これは優秀な録音に負うところも大。
ホロビッツのステレオ初期のものには固めの音が多いのですが、これはこれで悪い録音ではないのですが、ここで聴けるハイドンは潤いのある豊かに捉えられていて美しいの一言。
ホロヴィッツの録音としては間違いなく上位に置かれる、曲、演奏、録音と三拍子そろったパスピエにとっての名盤。
このところ毎朝のように、時間のない時には第2楽章だけを聴いています