ブラームスのピアノの入った室内楽というと、まずピアノ五重奏曲ということになりますが、ピアノ四重奏曲のほうも、それに劣らない、少し劣るかな?
でもブラームスらしい佳曲で、好きです
と、いっても頻繁に聴くわけではないのですが、時々無性に聴きたくなる
そういう曲です
普通はお気に入りの曲となると、あれこれと揃えたくなるのものですが
手元にあるのは、バリリ四重奏団とデムスのピアノによる、古いモノラル録音の一枚だけ!(^^ゞ
3番もいいのですが、終楽章のロンドが特に好きで、調性もト短調という1番のほうを。
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調作品25
バリリ四重奏団
イエルク・デムス(ピアノ)
バリリ四重奏団も、デムスのピアノも、悲劇的であり、勇壮でもある、ロマンな香りが濃厚なブラームスを美しく聴かせてくれて、パスピエにはこれで十分というわけです
特にデムスのピアノ
デムスというとあまり好意的な評を読むことが少ないように思うのですが、ここで聴けるブラームスは素晴らしいと思います。
特に終楽章のジプシー風ロンドにおける、鮮やかさは繰り返し聴きたくなる程で、たいていは全曲を聴き終わるとアンコールの意味も込めて?終楽章の④のボタンを押してしまいます
1956年のモノラル録音
小編成ということもあってか、モノラルということを全く感じさせない優秀さで、
むしろこの曲を聴くにはピッタリと思わせるような響き、音楽性豊かな音質。
こういう曖昧な表現は使いたくないのですが、他に言葉が見つからないので(^^ゞ
演奏様式としては古いのかもしれませんが、団塊世代のパスピエにとっては、外すことができない、ブラームスの室内楽の一枚となっています