アメブロと相性が悪いのか、どうも馴染めないので更新はexblogに移したのですが、どうもYahooから引っ越す方がアメブロに多いようなので、繋がりを保つために週に一度くらい、こちらにもexblogと同じ記事を更新することにしました。これなら手間はかかりませんからね
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バッハへの入門曲として管弦楽組曲やブランデンブルク協奏曲をあげても見当違いではないだろうと思います
パスピエも最初に聴いたバッハは管弦楽組曲の2番で、それからブランデンブルク協奏曲などを聴いていった覚えがあります。
さて、6曲からなるブランデンブルク協奏曲ですが、どれが好みと訊かれると難しいものがあります。その時によって嗜好が変わるからです。
そして今はと訊かれれば6番、そして1番を好んで聴くことが多いと答えることになりそうです
で、今回取り上げたのは両曲ではなくて一番ポピュラーと思われ、暫く聴いていなかった5番です(^^ゞ
J・S・バッハ ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV1050
J.F.パイヤール指揮 パイヤール室内管弦楽団
ジェラール・ジャリ(ヴァイオリン)
アンヌ=マリー・ベッケンシュタイナー(チェンバロ)
ジャン=ピエール・ランパル(フルート)


この曲のパスピエにとってのスタンダードはミュンヒンガーなのですが
このパイヤールの演奏はまったく対極にあるといえそうです
ミュンヒンガーの演奏がカッチリとした、いかにもドイツ的なバッハなら
こちらはいかにもフランス的な肌触りの良いもの。剛と柔
当たり前過ぎる表現ですが、他に書きようがないのが教養のない人間の辛さです
リズムの刻み方やアッタックがソフトなので物足りないという方がいても不思議ではありませんが、バッハという音楽は色々なアプローチで聴けてしまう懐の大きさがあるということですね(^_-)-☆
録音は1973年ですかから50年近く前のものになります
しかしパスピエには好みの良い録音でした。
弦楽の高いほうにややキャラクターを感じさせるところがありますが
音場感が豊かでソロ楽器の定位も決まっています。
特に右中間に定位したチェンバロがとても魅力的でした
ソロ楽器のようにクローズアップされることなく、適度な距離感で繊細に、そして力強さも備えていて、第1楽章の長大なカデツァはまさに協奏曲のようで聴き応え十分。ランパルのフルートはもちろんジャリのヴァイオリンも見事。久しぶりにこの曲を堪能することができました。