こんにちは
看護教員応援ブロガーの雪です。
看護師国家試験模試が低得点の学生に共通してみられることとして
「教科書を読まない」をお伝えしました。
↓
https://note.com/yukichansensei/n/nb23e264d76cc
実は、学生が読まないものにはもうひとつあります。
それは「模試の成績表」
本人の弱点や分野別の全国順位、つまり学生個人の今の立ち位置が
多彩に表現してありますが
それを読まない。
全国順位・クラス順位を眺めはするものの
自分の弱点分野を知る由もなくしまわれていく成績表。
実に惜しい(ガリレオ風)。
それでも、努力に伴い成績向上がみられ
安全圏に到達できたなら良しですが
模試の成績表と対峙せずに
そうなるパターンは少ないと言っていいでしょう。
なぜか?
それは自分の立ち位置の把握ができないこととイコールだから。
立ち位置の把握ができないということは
「合格できないかもしれないと思えないこと」と同じです。
これを危険と言わずに何というべきか(シェークスピア風)。
合格に導くため
看護教員として勉強以外に学生に自分の立ち位置を把握させることに
少し力を注ぎましょう。
ではどうするか。
必修問題は合格ラインがわかっているので学生も立ち位置は把握しやすいところです。
ただし、
必修の「あと何点」は簡単には上がらないと強調しておきましょう。
統計が苦手な学生、同じところを何度も間違えてしまい、40点前後を
ずーっとうろうろしている学生を嫌というほど見てきてますので。
さて、一般問題と状況設定問題ですが、
こちらの立ち位置の把握は、以下の計算式で可能です。
自分の全国順位÷その模試の総受験者数×100
これで自分の全国順位が何%のとこにあるかが見えます。
あくまでも一般と状況の点数をピックアップして下さい。
国家試験と同じです。
出てきた数値で、過去の看護師国家試験合格率を想定した時に
自分がどこにいるかが見えるわけです。
順位が上だとパーセンテージは小さい値となり
順位が下だとパーセンテージは大きい値となります。
つまり、模試を受けた学生を100として成績の良い順にならんだ時、
学生が前から何番目にいるかがわかるということ。
23%なら全体の23番目(合格確定)
93%なら全体の93番目(合格はまだまだ遠い)。
これって結構、「やば」という感覚を学生に与えます。
厚生労働省のデータによれば、過去10年間の合格率の平均は89.8%。
物議を醸した第106回が88.5%で、それ以降89%を割り込まずに推移してましたが
第113回は87.8%。
看護師不足と言われていても
第113回で厚労省が合格率を下げてきたことは、
量より質を重視していることの現れだと思われます。
学生には始めから70%以内を目指すことを重要視させるのです。
気になる学生の成績表は一緒に見てあげましょう。
こうすると学生に不安を与えそうですか?
不安を合格への力にかえる方法は別の記事でお伝えしていきますね。
教員のみなさま、今日もお疲れ様です。