看護師国家試験模試が低得点:学生への指導方法その1「読むように仕向ける」 | 看護教員応援ブログ

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「得点が低い学生への効果のある指導方法を知りたい」

「学生のできない問題を教えてるけど知識を与えているだけのような」

 

国家試験対策を一生懸命にやるほど、学生の得点に変化が出てこなければ

教員も悩みますよね。

 

そんな学生への「関わり方」として4つ、こちらの記事でおすすめしました。
 ↓
https://note.com/yukichansensei/n/naec2622934c3

 

今回は学生に関わる際におすすめできる指導方法その1「読むように仕向ける」をお伝えします。

1.「読む」がその1の理由

得点の低い学生に共通して見受けられること。

それは「教科書を読まない」


読む、というか見ることを促しても本を使おうとしません。

そして次の共通点。

得点が低い学生は「勉強方法がわからない」とよく言います。


そんな学生へは、「読む」ことは初歩的だけど確実な勉強方法である
ことを指導し続けましょう。

 

2.「読む」→「説明を読む」との意識を持たせる


解けなかった過去問や模試問題を題材に国家試験対策をすすめることが
あると思います。

 

その際、知識のある教員はいろいろと伝えがち。
すると学生は聞くだけ学習、書くだけ学習のスタンスになって
記憶にも残りにくく知識として定着しない。

 

そこで、講義でもマンツーマン指導でも「読む」行動を仕向けましょう。

 

何かを読んで調べ、解釈し、「わかった」と腑に落ちる。
教員である私たちはよく行う手法。
この過程を学生に徹底的に体験させるのです。

   
「読む」=全部読む=嫌だ、となっていることもあります。
 
看護系の教科書、副教材の文章は「難しい」=「自分にわかるわけない」
と決めつけている学生も少なくありません。

 

対策としては、読む範囲を設定する。当たり前のようですが、
「それなら読める」という数行をピックアップしていくしかありません。

 

「文章が難しい」という学生には、書いてあることは
「説明」だと伝えましょう。
   

3.「書いてることは何か」が読めるように仕向ける

「読む」ことを促すと学生は読みます。
 読んではいるけれど、文字を読んでいるだけのことが
 初めは多いです。
   
 わかろうとして読んでいない。

 だから、読んだ部分に「何が説明してあったか」を気づかせるのです。

 その問いかけで、学生は再度意識して読みます。
   
 その時点で「わかった」を獲得する学生は少なくありません。
 「これってどういうこと」と言ったりします。

 

 もちろん、その疑問には答えていきましょう。
 教員の知りえる限りの知識を披露しましょう。

 

 ですが、ここで終わらない方がいい。
 だって、得点が低い学生を相手にしているのです。
   
 そこで、教員の説明のあとに学生自身の言葉でも説明を求めましょう。

 

 学生が説明できたら「もう一度さっきのとこを読んでみて」と促す。

 

「あー、納得ー」とか「そういうことかー」の反応が出たらしめたもの。

 

 その繰り返しで「読む」ことが勉強の基本だとわかってゆくのです。
 
 根気強く、「読む」ことは国家試験対策として基本中の基本で
 あることを植え付けていきましょう。

 

 看護師国家試験出題基準は膨大です。だからこそ、この地道な勉強が  
 功を奏します。  

 

まとめ

指導方法その1「読むように仕向ける」はいかがでしたか。これやっている、

という先生方もたくさんいらっしゃると思います。

さすがです。

 

「読むように仕向ける」の具体策をお持ちの先生はぜひコメントをお寄せ

ください。
たくさんの看護教員でシェアしていけるといいな、と思います。

次回は指導方法その2「書く」の指導方法についておすすめしていきます。