「キャリアポルノ」という言葉を耳にされたことがあるでしょうか?
谷本真由美さんの著書「キャリアポルノは人生の無駄だ」から波及したそうで、その語源は「フードポルノ」からだとか・・・
料理本やレシピを読んで眺めているだけで、実際には自分で作ったり食したりすることなく楽しめている様子が、行為に至らず楽しめる「ポルノ鑑賞」と似ていることから、そのように呼ばれているそうです。
ですから「キャリアポルノ」の意味するものは、自己啓発本を読んで楽しむだけで、自分で行動しないで成功体験を妄想して欲望を満足させ、努力せずに楽して成功したいと願う人々に当てはめた言葉のようです。
この言葉を知った後、私は元NHKアナウンサー鈴木健二氏の著書「気配りのすすめ」の読後に襲った高揚感に酔いしれ、内容に固執するあまり、本来の自分を見失ってしまいそうになっていたことに対する自責の念が蘇ってしまった。
400万部以上の大ベストセラーとなったそうなので、良書であるといえばそうだったのかもしれません。
しかし・・・
あの鈴木健ニって、いい人だったのか?
http://blog.goo.ne.jp/yakkun0002/e/6cff593be5c8c07314f34bb42a5822f7
このブログを読むと、「キャリアポルノ」は、読み手だけでなく、書き手にもいるのだなと思わされます。
そして、自己啓発本的な内容である本書「夢をかなえるゾウ」の主人公も「キャリアポルノ」の一人であった。
初版が2007年で、その後パート3まで発刊され、ドラマ化までされていたので、話題になっていたのは知っていたのですが、あまり興味を示しませんでした。
過去の鈴木健二氏のトラウマからか、この類の本は敬遠していたのですが、人が持ってきてくれた本なので、あまり気のりはしませんでしたが読み進めることにしました。
ともすれば教条的になりすぎるガネーシャからの御託宣は、相手のことを“自分”呼ばわりする関西弁丸出しのけったいなキャラクターにより固まらず、最後まで掛け合い漫才を見せられているようで面白かった。
これは昔観た関西の喜劇王と呼ばれた藤山寛美氏の舞台劇を思い出した。
内容は、ある建設会社が舞台になっていて、寛美氏は古参の現場作業員。
そこへ若手のエリート幹部候補生が現場監督として配属されてきたものの、人心掌握術に欠ける彼は思うように現場を動かせないでいた。
そこで、ことあるごとに指南役を買って出る寛美氏の姿が、ガネーシャと重なるのである。
そのガネーシャからの一つ目の課題が靴を磨くこと
ええか? 自分が会社行く時も、営業で外回りする時も、カラオケ行ってバカ騒ぎしてる時も、靴はずっと気張って支えてくれとんのや。そういう自分支えてくれてるもん大事にできんやつが成功するか、アホ!
まるで普段、自分が言いたいことを代弁してくれているようだ (笑)
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