この鉛筆画は 

以前、代表的な竜虎図のひとつを
練習のために模写してみたものだが 

 

私は竜虎図が昔から好きだった。 

 

古来より強さや威厳の象徴として描かれてきた

竜と虎が睨み合い相対する。

 

転じて 

日本では時代ごとに活躍した人物達の
ライバルや両雄を

竜虎と表現されてきた。 

 

竜と虎にまつわる諺(ことわざ)は 

いくつもあるが 

 

特に私が一番好きな言葉は 

 

雲従竜 風従虎。

 

正式には 

 

雲は竜に従い、風は虎に従う。

 

 

 

 

意味としては 

 

力を持つ者同士はおのずと惹かれあう。

立派な君主の下には優れた家臣が現れる。

 

と、諺辞典には書かれている。

 

 

諺が生まれた時代を調べてみると 

すでに平安時代、千年前には諺があったという記述もあるが
 

この言葉自体
私の私見も入るが

戦乱の時代に意識されてきたものではないかと 

考えている。

 

私はこの言葉が特に好きだ。 

 

 

だが

この諺の何が好きかと言われたら

言葉の裏の意味だ。

 

 

 

なぜ雲と風なのかを考察してみると

 

雲とは偉大な存在を 

風とは自由な存在を現し 

 

そして
それらを従える者には

相応な度量と器が試される。

といった所だろう。

 


女装で活動している今
そしてそれ以前から 

色々な事にチャレンジしてきたわけだが

物事を達成するためにも 

自力だけではどうしても進展しないという時

 

私はとにかく人を頼りまくってきた。 

 

様々な出会いと
色々な才能に助けられて 

ここまでやってこれたわけだが 

 

 

この

人を頼る、お願い、オファーやスカウトをする時に 

頼まれた側がそのオファーを引き受けるための
快諾するに足る要素は 

いくつかあると思う。

 

自分へのメリットや企画そのものの魅力
その後の展望 

そして特に比重が大きいものは

やはり頼ってきた者の人間性や素性と

その者の過去に行った事や実績。

 

これこそ最も大きい要素だと私は考えている。 

 

 

私はこれまでも、これからも 

人を渡り、頼りにし続ける限り

頭の中で唱え続けるだろう。

 

偉大な雲や自由な風と共に往く必要があるのなら

 

自らが竜や虎になるしかない。 

 

 

 

難しいようで簡単だ。 

それに全力で取り組める気概があれば。

 

有言実行する行動力と

何かを失う覚悟と 

何かを手にする成功のビジョン

 

これらがあればきっと達成できるだろう。 

 

そして

それらを手にした時に

私が何をするかはもう最初から決まっている。 

 

手にしたものを

然るべき人達へ様々な形で表現し
還元する事だ。 

 

 

終わり。