東京に来て、はや10ヶ月。

満員電車にも驚きがなくなり、体を預ける技も身に付きました。

こんにちわ ゆきち@田舎育ちです。


♪ 東京の街に出て来ました。

あい変わらずわけの解らない事言っています。

恥ずかしい事ないように見えますか

駅でたまに昔の君が懐かしくなります。

~ ♪ 東京/くるり  ~


東京に来て半年が過ぎた頃から、

“くるり”のこの「東京」がことあるごとに頭の中でリフレインしてます。


僕の仕事は、上を目指す人はみんな東京にいってしまうという業界なのですが、

他の大勢と違うことをする!のが、弱者の僕の変わらない基本戦略(笑)なので、

東京には、呼ばれたら行こう!と思い、仕事は東京のものも頂いていましたが、場所はずっと大阪にこだわってました。

※あまりにみんな東京に行くので、仕事の質は場所じゃねぇ!といいはりたかっただけ…。



独立してたときも、東京のお洒落なクライアントの方や編集の人から、


「ゆきちさん、東京にこないんですか?お願いしたいことたくさんあるのだけど」


という感じのチャンス?は何度かあったのですが、「どうしても来て欲しい」というほどのものでもなかったのでスルーしていました。

なんで正直、アラフォーになって、初めて東京に来て、一人暮らしをすることになるとは思ってもみなかったのですが、これがどっこい意外と楽しめている。


東京は、

刺激があって、凄い人が多くて、エキサイティングかつ、

どこか淋しくて孤独な街。


東京は、嫌いという大阪人は多いけど、僕はそんなことはないようです。

ただ気持ちはわかる。



『実は、東京に行くことになっちゃいました (/_;)。』と


大阪の友達に伝えたときは、みんな

「ゆきち、お前もかぁ~」

「えーっ、この裏切りもんが。」

「いまごろ???あんたいくつよ。」 と寂しがり?つつ、

『東京は厳しいよ。目的がない人にはツラい街よ。』

『Tokyo人は、ダメ人間に冷たいよ。』

『道聞いても、おせーてくれないよ。大丈夫なん、方向音痴?』
『落としもんしても、誰も拾ってくれんよ。』


とか言われ、


おめーら、オレがどんな人間だと…

かな~りビビりながら来たのですが、
すぐに冷たいというより、ただ合理的なんだと思った。


大阪式の「そんな固い事いうなや、長いつきあいやんけ」 が嫌われる。


『ルール』を守らない人に厳しいのも、

こんなに多くの人が、狭い場所で、効率よく、仕事して暮らすための条件だと。



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ちなみに大阪は、お上のルールを破ることが

『カッコいい』 とされるときがあるように思う。
それが不合理なパワーの源だけど、

その分、効率は悪くて、大阪経済の低迷の理由の一つだと思う。


その代わり、笑えるバカバカしさや、

常識を越えたビジネスが、生まれるのも大阪。
洗練させてお金に変えるのが上手なのが、東京かな。


商売上手で、ビジネスは下手。



副首都構想が大阪にあると聞きましたが、絶対やめた方がよい。

大阪府が破綻して、国主導で強制的にするならありかもですが…。

土地から新しく開発するなら、ありかもですが…。


USJや、公共施設を造って街の活性化を図ろうとして、どれも上手くいかないのは、


『全体の利益のために、自分の商売が不利益を受けることが我慢ならない。』


そういう人たちだからです。


僕は大阪人が大好きですが、

大阪は、人生は面白さが優先、公共意識は薄いのです。

商売に関しては、儲けてなんぼや、

「自分がまず儲からんと」 という価値観がある。

自分だけよければよい、とは違うのですが、

優先順位が、公ではなく、まず個人。



グリコの看板が派手なのも、規制を守らないから。(笑)

規模と比較して図書館が恐ろしく汚く、

美術館が充実してないのは、公共にお金をかけないから。

生活保護受給者数が全国2位なのも、生活苦というだけでなく、

貰える物はもらわないと損、という意識の部分が大きい。


でも、こと人情に関しては、素晴らしいのです。

自分のことを置いておいて、おせっかいを…

浮浪者の人が図書館を占拠してても寛大だったりする…


お上には無闇にたてつき、

弱者(注:自分を含む。笑)の個人には優しい

そんな素敵な街が大阪です。

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もう一つ、大阪になくて、東京で感じるものが『淋しさ』。

大阪は、以前ほど商売の活気はなくなったとしても、

街中もいつも小学校の教室みたく賑やか、つうよりウルサい。


淋しさは、別に悪いだけじゃない。

東京の街に溢れる刺激と、「群集の中の孤独感」(オザキ~)が、大人を育て、アートを生むんじゃないかなと。
そんなことを考える。



昔、聴いて衝撃を受けた、フィッシュマンズの音楽。


Night Cruising/Fishmans



あの時は、どうしてこんなセンスを持てるのか、

なぜこの音楽が、90年代の東京を表現してる といわれるのか、

まったくわからなかったのだけど、


今はわかる気がする。

R246(ニーヨンロク)の夜を走る、車のヘッドランプの流れを歩道橋から眺めたりすると、

うぉ~絵になる淋しい風景ですな…

まさに、 「Night Cruising」の世界な気がする。

ここ東京ならつくれそうな気はする。


※ほんとに 気 だけね。

まあ、こんな感覚も、今だけで、あと1年もすればなくなってしまいそうだけど。

大阪と違って、キザが様になる街ですな東京は。




東京ライフを楽しむコツは
孤独感と正面から向き合うこと。
かなと思うこの頃。


で、どうしても
どうしようもなく人肌恋しいときは、

ぜひエステへみんなで行きましょう(笑)

たぶん東京でこんなにエステが流行るのもその為かと。

(-。-)y-゜゜゜


でも、こんなに昔の曲ばっか、

頭の中でヘビーローテーションされるのは、

どっか、やっぱり淋しいのでしょうね。


GWは、大阪の悪トモにも
会いに行くか (^o^)