わだです。
前回の【読み書きの苦手なこどもを理解する】の続きです。

ひらがな、カタカナ単語の聴写テストで、
だいたいのつまずきの傾向がわかったら、

もう少し詳しく、その子の状態を把握したくなります。
もちろん、それは「苦手を克服、もしくは得意でカバーするために、
その子にあった”できる”ことを探すため」です。

ひらがな、カタカナでつまずきがある対象児童が、
2年生以上の場合、漢字でも遅れがでていることが多く、
漢字の習得についても、支援をしていくことになります。

学芸大の小池先生のHPにいくと、
漢字学習の評価・支援ソフトのダウンロードができます。

漢字の習得を細かく段階に分けて、
その子がどの段階にいるのか、
10個の課題から、
評価できるようになっています。

(パソコンで学習できるほか、プリントにすることもできます)

漢字、といっても
その読み書きには様々な認知機能が必要となります。

ひらがな、カタカナの特殊音節や
聴覚的短期記憶、助詞の理解など、いろいろな角度から
子どものつまずきを理解するヒントになるアセスメントです。

でも、子どもに課題を解かせてそれで満足・・・
というわけにはいきません。
ここからが、大事。

アセスメントから、こどもの状態像を把握するのは
教師に「読み書き」のしくみに関する知識が必要になります。

特別支援教育デザイン研究所の
読み書き障害の発達支援について」は、とても参考になります。
こちらに書かれているより詳しく知りたい場合には、『LD児の漢字学習とその支援』などが
おススメです(ちょっと高いのですが・・・)。ほかにも、明治図書の出している雑誌『LD,ADHD&ASD』の過去記事をオンラインで買ったりしています。私もまだまだ勉強しないとならないことばっかりです。というか、やればやるほど、増えていく~・・・・

LD児の漢字学習とその支援―一人ひとりの力をのばす書字教材/北大路書房

¥4,320
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あれこれ勉強しつつ、子どもたちから気づかせてもらいつつ、
日々の授業をやっています。

授業の展開では、小池先生が編者になっているこちらの本も
参考にしています。

遊び活用型読み書き支援プログラム (シリーズ 教室で行う特別支援教育)
小池 敏英 (編集), 雲井 未歓 (編集)