手術から2年半が経過しました。
正直に言うと、"いま何年経ったんだっけ..?"と、たったの2年半で手術をした年が西暦何年だったのかもはや忘れてしまったほどで、この記事タイトルを書く時に、以前の記事を確認したほどでした。
ただし相変わらず外のお風呂は入りに行けないままです。災害などがあったらそんなこともいっていられないだろうけれど。

でも。

この2年半経過時の超音波検査で、前々から注意深く診てくださっていた少し怪しげな左側の嚢胞の様子に、どうやらこの半年間でまた変化があったようです。

乳がんと嚢胞で検索してみると、
嚢胞内乳がんというものが存在するようです。
それはいったいどのようなもの?
どうやら嚢胞の中に腫瘍ができたり、嚢胞の壁から癌が発生したりするもののようです。

先生は、
"念のためMRIと組織を取ろうか。でも念には念を入れてという感じだからね"
とのこと。
でも右側おっぱいの時。
あの時は大学病院ではなく別のクリニックの先生でしたが、あのときは明確なしこりがあったにも関わらず、
"おそらくほぼほぼ乳腺症でしょう"
とのことでしたが、
結果を聞きに行くと、はっきりと
"乳癌でした"
との言葉をいただきました。

そのことを先生に伝えた上で、
"あまりそのような、念には念を入れてというような言葉をあのときからあまり信じてなくて、先生が安心させるように言ってくださってるんだろうなって思うくらいにしておきます"
と言うと、先生は少し複雑な表情で笑いながらわたしも一緒に笑いました。

一度経験しているから慣れたもので、MRIや組織を取ると言われてもどのようなものだかすでに分かっているし、もし仮に、もう片方も乳がんとなった場合には、1mmも迷わず即決で全摘するつもりで検査を受けました。両側とも完全に無くなってしまうのはやはり寂しい気持ちはもちろんあるけれど、たとえばメリットが何かを考えると、もはやブラは付ける必要がなくなることで、肌が弱いので運動する時に締め付けられることでの汗疹ができなくなるのはすっきりしそうです。

それから見た目の身体だけに限ったことについてですが、"女性のからだの最も女性らしい部位は胸の膨らみ"だとはまったく考えてなくて、女性らしさは、たとえばもちろん腕や脚にも大きくあらわれるものだと思っています。
ただ子供を持つことができなかった人生な上に、おっぱいをひとつだけではなくふたつとも失わなければならなくなるとしたら、ますます理不尽さを感じずにはいられない気持ちになります。でもそれは、自由にからだを動かすことのできる命がある有難さとせめぎ合う。

ところで超音波の結果を伺うときに診察室に入ったとき、先生はまず初めに、
"何か変わったことはありませんでした?"
と聞かれ、
"何もありませんでした"
と答えてしまいましたが、その日、自宅に帰ってから、ここ数ヶ月間に何度かおっぱいの内部で疼くのを感じたことがあったのを思い出しました。嚢胞の変化と何か関係があるのかな。

MRIの結果は、何も問題ありませんでした。
造影MRIではかなり詳細なことまで分かる検査ですが、まれにMRIでも分からないこともあるようです。
そのため先生はMRIの結果を見て、経過観察でもいいかもしれないなと迷いながらも、やはり念のため予定通りに組織を取っておこうかということになりました。いくつかの方法がありますが、右側で行ったときと同じくバチンッという大きな音がする針生検です。
先生によると、もしもMRIで何かが見つかっていた場合は、さらに大きな針で大きく組織を取る予定だったとのことでした。

嚢胞の内部を向きを変えてバチンバチンッという音が4回。自宅に帰り、現状の右側の術跡も少し入れた写真を撮りました。







ところで少し気になっていた針を刺すことによるリスクについて。
針生検でもしも癌が見つかった場合はその後の治療に身をゆだねますが、異常が見つからなかった場合、たとえばもしも癌細胞を持っているにも関わらず運悪く針生検でそれを採取できなかった場合。すべてのあやしい部分の組織を針生検ですべて取ることは不可能なので、取れなかった部分に、もしも悪いものがあったら?
そう考えると、心配性なわたしは結果が良くても完全には安心することはできないなと思っていました。

そして今日、その針生検の結果を聞きに行ってきました。
MRIでは悪いものが見つからなかったので、90%は大丈夫だろうと、いつものように長い待ち時間ものんびりした気持ちで本を読みながら過ごしていました。

でも、その予測は甘かった。
結果は、
"充実性増生でDCIS(非浸潤性乳管癌)の可能性がある"
というものでした。
専門用語でこの他に、
Intraductal proliferative lesion と記されています。
翻訳ツールに入れてみると、
乳管内増殖性病変と表示されました。

白か、黒か、しか考えていなかったので、まさかのグレー判定にとても驚きました。
充実性増生って何?
よく分かりません。

先生は、
引き続き半年に1回の経過観察でもいいし、
嚢胞だけの部分切除でもいいし、
もしくは全摘手術でもいい。
と言いました。

この三択の中で、
部分切除後の場合は右側とは異なり、乳頭は残るそうです。ただし病理検査で悪いものが見つかったら、放射線治療が入るし、再び全摘手術を選択することになるかもしれません。

はっきりと癌と診断されていなくても、倫理的に、医学的に、病院的に全摘することな可能なのかどうかを聞いてみると、腫瘍があるからまったく問題ないとのことでした。超音波検査の結果で、これまで先生は嚢胞の壁に変化があったという言い方をしていましたが、今日ははっきりと、腫瘍と言いました。そして、このようなグレー判定でも切除手術を受ける人はいるとのことでした。

ところで全摘手術する場合は、今回の針生検の結果ではセンチネルリンパ節生検はする必要がないとのことで、前回よりもからだにかかる負担は少なそうです。

先生は、動揺しながら迷っているわたしに、
キャンセルしてもいいからねと言いながら
入院・手術の仮予約を12月に入れてくださいました。

この結果では、おそらく、経過観察を選ぶ方のほうがはるかに多いように思います。

結果を聞いたときから数時間が経過し、明日の朝目が覚めると夢を見ていたんじゃないかと感じるように思いますが、今の時点では、ほぼほぼ左側も全摘するつもりでいます。
何よりわたしにとって最も大切なことは健やかな命を継続させることで、あやふやな状態で常に不安を抱えたまま今後の人生を過ごしたくはありません。そのためには、両方のおっぱいを失うことになっても構わないと思っています。


ところで話が変わりますが英語学習に関することを以前から何度かここに綴っていましたが、場所を変えて下記に掲載し始めました。
英語に対する熱い気持ちは今も変わらず、日々邁進中です。