マンションに住んでいると、同じ住民でも通りすがりに「こんにちは」と言う程度です。

それでも何故か主人は、あの人3階の人だよとか、〇〇の車に乗ってるんだよ、と私に教えてくれる位でした。

一人で、ワッセワッセと重たいゴルフバッグを持ってエレベーターに乗ってる時や、駐車場で車に乗せる時、そんな時に世間話をしてたんだと思います。


主人が亡くなってから、エレベーターでおば様に「ご主人最近見かけないけど、お元気ですか?」と聞かれました。

(私も、この方もちろん知っています。でも本当に挨拶しかしたことが有りませんでした)

ブヮーと涙が出て、6月に癌で亡くなったんです、と言いました。

私の涙にびっくりしながら「ごめんなさい私 知らなくて 聞いちゃって…私も実は癌で最近退院したばかりなんです」との事。

「いえ、いえ、主人の事を気にかけて頂いて嬉しかったです。御身体お大事にして下さいね」と、エレベーターが降りる階で止まりそこまでの会話でした。


主人は笑顔の似合う人でした。

短い世間話の時間でも、多分そう思わせてくれたんだと思います。

我が家では面白い事を言って、いつも楽しくて幸せで。亡くなる少し前も、ヌートバーのモノマネして私を笑わせてました。

ねぇ、もう泣きたく無いんだよ、〇〇(主人)私を笑わせて…