Gustave Courbet,
The Oak at Flagey (The Oak of Vercingetorix),
1864, Courbet Museum
「印象派の誕生」クラスでは、印象派の皆さんが
影響を受けた“誕生前”のアーティストさんたちも
ピックアップいたします。
例えば、ギュスターヴ クールベ。19世紀半ばに
活躍をされた、写実主義絵画を代表するアーティスト
でした。19世紀前半の当時のアート界ではまだ
古典主義やロマン主義が主流だったのに対抗して
クールベは、
「Show me an angel, and I shall depict it」
と言い放しました。“天使が実存するなら、私は
それを描こう。。!“神話や聖書に基づく絵画が
あふれる中での<レアリスム宣言>と言っても
よいでしょう。
クールベは労働者や農民及び人物画を描いた
として知られておりますが、実は彼の全作品の
約3分の2は風景画なのです。故郷のオルナンや
ノルマンディ地方へ出向いては素朴な田舎景色や
海岸の様子を描きました。素朴といってもテーマが
素朴なだけで、画風は非常にダイナミックなのです。
クールベの描く自然とは「un-idealized」かつ
「un-romanticized」(美化されていない)であり、
決して理想を追求するものではなく、ありのままを
描いたものなのです。作品によっては構図にもさほど
気にかけた様子もなく、パレットナイフを使って絵の具
をキャンバスにのせていきました。こういった手法
自体も「un-romanticized」で、印象派の皆さんに
影響を与えたとされています。
●2014年1月21日(火)&26日(日)に
【英語で学ぶ西洋美術史】講座
「印象派の誕生☆Challenging Tradition; The Birth of
Impressionism」を開催いたします。印象派が
生まれた背景について話します。
http://www.artalliance.jp/lecture/arthistory.html
●Facebookでも情報発信中です!
*Art Alliance page: http://goo.gl/Aw5Ro
*Yuki Miyamoto page:
https://www.facebook.com/yuki.miyamoto.9256
(個人FBでは“独り言”が多いです^^;)