Rogier van der Weyden
Seven Sacraments Altarpiece, 1440-50 (Antwerp)
先日の「北方ルネサンス」クラスの際に出ました
ご質問にお答えいたします。
クラス後半に取り上げましたRogier van der Weydenの
Seven Sacramentsの祭壇画について、作品中の各秘跡の
上部に天使がスクロールを持って浮かんでおりますが、
彼らの洋服の”色“にご注目下さい。天使はそれぞれ違う
色の服を身につけております。
その色彩は「Liturgical Colors(典礼色)」と言いまして、
式服や礼拝堂の装飾などの色として教会歴に沿って
用いるものだそうです。もちろんそれぞれの色には意味が
あります。
各色のシンボリズムは下記の通りです:
「Liturgical Colors(典礼色)」
●White: innocence, purity, joy, triumph, glory
無垢、純粋さ、喜び
●Gold(yellow): value, worth
真義(神様の存在表す)
●Red: “the Passion”, blood, God’s love, martyrdom
キリストの受難、キリストの血と愛、殉教
●Purple: penance, humility, melancholy (color used during Lent)
謙虚、(四旬節に用いる色)
●Blue: hope
希望
●Black: mourning, sorrow
哀悼、悲しみ
各秘跡にマッチさせた色彩であるのがわかりますね。
復習に。。:
The Seven Sacraments of the Catholic Church:
7つの秘跡(神の恵みを人間に与える儀式のこと)
● Baptisim (Christening)
洗礼
● Confirmation (Chrismation)
堅信
● Penance (Confession)
告解(こっかい);許しの秘跡
● Holy Eucharist (or Holy Communion)
聖体
● Holy Orders
叙階(じょかい);聖職者を任命する儀式
● Matrimony
婚姻
● Anointing of the Sick
病者の塗油(とゆ);病者に与えられる秘跡
以上、少しでもご参考になりますと嬉しいです。